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 大リーグ機構(MLB)は14日(日本時間15日)、両リーグで傑出した打者を選ぶ「ハンク・アーロン賞」の受賞者を発表し、ナ・リーグはドジャースで大リーグ史上初の「50―50(54本塁打、59盗塁)」をマークし、本塁打と打点王に輝いた大谷翔平投手(30)が2年連続2度目の受賞。エンゼルスに所属した昨年に続いての受賞で、両リーグでの受賞は大リーグ史上初の快挙となった。

 表彰式を欠席した大谷はビデオメッセージでコメント。「ありがとうございます。ハンク・アーロンさんにちなんで名付けられたこの賞を受賞できてとても光栄に思います。投票してくれたファンの皆さま、レジェンドの皆さまに心から感謝します。2025年にお会いしましょう」などと感謝の言葉を述べた。

 また、最優秀指名打者に贈られるエドガー・マルティネス賞、今季活躍した選手をファンと専門家の投票で選ぶ「オールMLBチーム」も4年連続4度目の受賞となり、1日で3冠獲得となった。12日に打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞を受賞しており、オフの主要表彰では4冠となった。21日(同22日)に発表されるMVPは大リーグ史上初のDH専任での受賞が確実で、最大の焦点は3度目の満票受賞なるかとなっている。大谷の2年連続5冠達成は確実な状況だ。

 1999年に創設されたハンク・アーロン賞は、メジャー公式サイトの記者らが各リーグの最終候補10人を選出。10月13日までファン投票が行われ、米国野球殿堂入りの元選手の投票も加味し、最終決定される。

 ナ・リーグは大谷のほか、リーグ2位の39本塁打を放ったオズナ(ブレーブス)や過去に2度受賞しているハーパー(フィリーズ)、同僚のフリーマンらが候補入りしていた。大谷は昨年、3年連続の最終候補入りを経てアジア出身選手として初受賞していた。2年連続受賞は2018、19年に受賞したブルワーズのイエリチ以来となった。

 大谷は今季、右肘手術の影響で打者に専念し、打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁をマーク。OPS1.036もリーグトップだった。