躍進のカギを握る城西大の斎藤将也

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 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が来年1月2、3日に行われる。

 国学院大が10月の出雲全日本大学選抜駅伝で2度目の優勝、今月の全日本大学駅伝では初制覇を果たし、箱根でも初の頂点を射程に捉えた。駒大が両駅伝で2位、前回の箱根を制した青学大はいずれも3位だった。ここまでの戦いぶりから、3強を中心とした有力校の戦力を分析する。

躍進した昨季並みの走力キープ

 昨季は出雲2位、全日本5位と過去最高を更新したうえ、箱根も3位と躍進した。今季は出雲、全日本とも順位は昨季をやや下回るが、城西大の櫛部静二監督は「チーム全体の走力はほとんど変わらない」と語る。

 箱根のポイントは2年連続で5区の区間記録を更新した山本唯翔(SUBARU)の穴をどう埋めるかだ。候補は斎藤将也(3年)。2022年、箱根で行われたレース「激坂最速王決定戦」の登りの部(13・5キロ)に1年生で出場し、当時3年生だった山本を抑えて1位となった。

 斎藤は箱根では1年からエース区間の2区を担い、前回は区間8位と好走しているが、櫛部監督は「ビクター(キムタイ=3年)も長い距離を走れるようになって、2区を任せることができる。登りで山本に勝っている斎藤が5区を走れば、うちの飛び道具になる」と期待する。(小石川弘幸)