夫婦生活を円満にする“魔法の一言”とは…結婚相談所「マリーミー」代表が伝授「衝突しがちな“険悪な夫婦”には傾向が」
こんにちは。結婚相談所「マリーミー」で代表を務める植草美幸です。『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)での特集をはじめ、各種メディアで見たことがある――なんて方もいらっしゃるでしょうか。
マリーミーは設立15年となり、現在では年間約2,000件もの結婚や恋愛、夫婦関係にまつわる相談を受けています。これだけの相談を聞いていると、多くの問題はいくつかの類型に分けられ、それぞれに存在する鉄板の解決策が見えてくるものです。人間関係は十人十色のようで、対応には同工異曲の趣があります。
本連載では、「結婚後のリアル」な悩みにお答えしていきます。ただ、既婚者の方だけでなく、お相手選びに迷いのある婚活中の方にも参考となるよう、手加減なしの“辛口”モードです。心してお付き合いくださいね。
悩みや人生の壁を乗り越えてゆける夫婦・カップルと、あえなく離婚や破局に至ってしまう夫婦・カップル。もし、前者と後者とで普遍的かつ決定的な違いがあるとすれば、知りたくはありませんか?
初回となる本記事では、「円満夫婦の魔法の一言」がテーマ。実は、ある一言が2人の間の会話に定着しているかどうかが、明暗を大きく分かつのです。
ただ、「結婚相談所のアドバイザーが、結婚生活のなにを知っているの?」と思われてしまうでしょうか。結婚相談所では再婚を目指す人も決して少なくはなく、そうした会員様には当時についての徹底的なヒアリングを行うようにしています。
前回の失敗を踏まえてこそ、よい再婚が可能になると考えるからこそ、それぞれの失敗談をお聞きし、あまたの分析を重ねてきたのです。そうして得られた知見をもとに、お話してまいります。
◆魔法の言葉「どうしよっか?」
家事分担に生活習慣、子供や義実家のこと……。ともに人生を歩もうとするかぎり、さまざまな問題が発生するのは、離婚を選ばざるを得なくなる夫婦だけのことではありません。
個別の課題によって具体的な解決方法は当然異なるものの、どんな事態でも万能かつ必須の一言が存在します。
なにも大仰な言葉ではありません。「どうしよっか?」。たったこれだけの言葉です。
このなんでもない一言をどれだけ夫婦間で交わせているかが、関係性維持の大きな鍵を握っているのです。
簡単な言葉すぎて拍子抜けされてしまったかもしれませんが、どれだけこの言葉を発し、また適切に活用できているか――。ぜひ、今一度胸に手を当てて自問してみてください。
◆「夫婦間の問題」の本質は…
というのも、夫婦間で生じる多くの問題は、抽象化すると「意向の決裂」もしくは「意向の透明化」によって引き起こされるのです。
たとえば子供の教育方針について、どちらかは「お受験」重視で、もう一方は「自由闊達」志向。あるいは「毎日同じような食事で平気」なタイプと、「日々の食事にバリエーションがほしい」タイプ。関係性の変化によって、スキンシップや性交渉に抵抗感を覚えるようになった人に、変わらず身体面での愛情表現が欲しい相手……。
解決方法や落とし所のつけやすさに違いはあっても、どの場合も両者の意向のズレによる問題です。
こうしたときに、なにより先に「どうしよっか?」と投げかけ、「なんでも2人で決めたね」と思えるような対話を日々行っていくこと。そうした夫婦こそが、支え合って暮らしていけます。
シンプルな言葉ですから、「言ったところですり合わせられないから悩んでいるのに」と思われるかもしれません。
しかし、あらゆるお悩みを聞いていると、「我を通す」ことと、「自己主張する」ことの区別がついていないがために、衝突しているパターンが多いのです。「我を通す」のは単なるわがままですが、「自己主張」によって意見を述べないのも、相手への甘えです。
マリーミーは設立15年となり、現在では年間約2,000件もの結婚や恋愛、夫婦関係にまつわる相談を受けています。これだけの相談を聞いていると、多くの問題はいくつかの類型に分けられ、それぞれに存在する鉄板の解決策が見えてくるものです。人間関係は十人十色のようで、対応には同工異曲の趣があります。
悩みや人生の壁を乗り越えてゆける夫婦・カップルと、あえなく離婚や破局に至ってしまう夫婦・カップル。もし、前者と後者とで普遍的かつ決定的な違いがあるとすれば、知りたくはありませんか?
初回となる本記事では、「円満夫婦の魔法の一言」がテーマ。実は、ある一言が2人の間の会話に定着しているかどうかが、明暗を大きく分かつのです。
ただ、「結婚相談所のアドバイザーが、結婚生活のなにを知っているの?」と思われてしまうでしょうか。結婚相談所では再婚を目指す人も決して少なくはなく、そうした会員様には当時についての徹底的なヒアリングを行うようにしています。
前回の失敗を踏まえてこそ、よい再婚が可能になると考えるからこそ、それぞれの失敗談をお聞きし、あまたの分析を重ねてきたのです。そうして得られた知見をもとに、お話してまいります。
◆魔法の言葉「どうしよっか?」
家事分担に生活習慣、子供や義実家のこと……。ともに人生を歩もうとするかぎり、さまざまな問題が発生するのは、離婚を選ばざるを得なくなる夫婦だけのことではありません。
個別の課題によって具体的な解決方法は当然異なるものの、どんな事態でも万能かつ必須の一言が存在します。
なにも大仰な言葉ではありません。「どうしよっか?」。たったこれだけの言葉です。
このなんでもない一言をどれだけ夫婦間で交わせているかが、関係性維持の大きな鍵を握っているのです。
簡単な言葉すぎて拍子抜けされてしまったかもしれませんが、どれだけこの言葉を発し、また適切に活用できているか――。ぜひ、今一度胸に手を当てて自問してみてください。
◆「夫婦間の問題」の本質は…
というのも、夫婦間で生じる多くの問題は、抽象化すると「意向の決裂」もしくは「意向の透明化」によって引き起こされるのです。
たとえば子供の教育方針について、どちらかは「お受験」重視で、もう一方は「自由闊達」志向。あるいは「毎日同じような食事で平気」なタイプと、「日々の食事にバリエーションがほしい」タイプ。関係性の変化によって、スキンシップや性交渉に抵抗感を覚えるようになった人に、変わらず身体面での愛情表現が欲しい相手……。
解決方法や落とし所のつけやすさに違いはあっても、どの場合も両者の意向のズレによる問題です。
こうしたときに、なにより先に「どうしよっか?」と投げかけ、「なんでも2人で決めたね」と思えるような対話を日々行っていくこと。そうした夫婦こそが、支え合って暮らしていけます。
シンプルな言葉ですから、「言ったところですり合わせられないから悩んでいるのに」と思われるかもしれません。
しかし、あらゆるお悩みを聞いていると、「我を通す」ことと、「自己主張する」ことの区別がついていないがために、衝突しているパターンが多いのです。「我を通す」のは単なるわがままですが、「自己主張」によって意見を述べないのも、相手への甘えです。