〈第二の頂き女子〉「やけに羽振りがよかった」元交際相手が語る“井田しずく”の素顔。タクシーに1万円チップ、ホス狂、シャンパンタワー写真も…

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これまで〈第二の頂き女子〉とも言われる井田しずく容疑者について詳報してきた。マッチングアプリを悪用し、一度も男性に会わずして恋愛感情や優しさにつけこみ、多額の金をせしめる手口。“井田”を名乗る人物による酷似した手口の被害報告は全国各地で相次いでおり、警視庁は、井田容疑者が詐取した金額はあわせて約1億円にのぼるとみている。集英社オンラインは、2018年から昨年11月までの井田を知るX氏の取材に成功。X氏は井田容疑者から一度も金銭を要求されたことがない男性だ。“詐欺師”ではない井田の姿、そして逮捕される直前の昨年の豪遊ぶりについて証言する。

〈画像〉昨年撮影された“素”の姿の井田容疑者と、マッチングアプリに載せていた“盛り写真”

交際1ヶ月後に「旦那と息子がいる」と打ち明けられた

井田との出会いは2018年3月にまで遡る。X氏は次のように語る。

「井田との最初の出会いは共通の知人の結婚式でした。井田から『井田と申します』と声をかけてきて、連絡先を交換しました。翌日か2日後くらいに再び会いました。

それから半ば交際しているような関係になりました。出会って1ヶ月後ぐらいに、井田は『旦那と息子がいる』と打ち明けてきて、実際は井田姓ではなく別の苗字でした」

この苗字は、複数の被害者が“井田”から聞いた名前や銀行口座の名義人名とも合致する。

「井田は北区のパチンコ店で働いていたときに、客として来ていた地元の先輩に声をかけて、そこから交際がスタートして結婚したと話していました。当時はその先輩と婚姻関係にあったので、いわゆる“不倫”関係になってしまいました。

自分も付き合っていた彼女がいたのですが、井田はインスタグラムのDMで私の彼女に『(あなたの彼氏は)浮気しているよ』とメッセージを送ってきたこともありました。井田自身の行為も不倫に当たるのに、なかなかの度胸だなと思いましたね」(X氏)

共通の知人の結婚式で出会ってから交際するようになったというX氏。知人や同級生らを交えて井田と会う機会もあったという。

「2018年の3月に出会ってから数ヶ月くらいは、毎日のように井田や友達合わせて4~5人で飲んでいました。場所は井田の地元が近い赤羽とかが多かったです。井田は酒は強いほうで、テキーラのショットとかアルコール度数が強めの居酒屋オリジナルのドリンクとか、なんでも飲んでましたね。酒癖が悪いわけではなかったです」(同前)

「いつもお金を持っているイメージだった」

20歳そこそこの男女が集まりワイワイ飲むことはなんら珍しいことではないが、井田の場合は、少し違ったという。X氏が語る。

「とにかく羽振りがよかったんです。当時、井田は21歳くらい。報道で知る限りですが、被害者の方が言われているようなお金に困っている様子は一切ありませんでした。

金を借りたいなんて自分に言ってきたことは一度もありませんでした。むしろその逆で、いつもお金を持っているイメージでしたね。一緒に飲んでいると勝手に会計を終わらせていて、『次、行こうぜ』って誘ってくることがほとんどで、飲み代は井田が払っていました。

ほかにも、井田を合わせて総勢5人くらいで飲んだことがあったのですが、タクシー代を全員分出すことも多々ありました。

井田以外は全員帰る方向が一緒だったので男4人でタクシーに乗り込んだんですが、その際に運転手さんに1万円札を直接渡すという、20歳そこそこの女の子がやらないようなことをしていましたね。

羽振りがいい理由を聞いても、金の出所は言わなかったです。誰かから借りたり詐欺をしたりして得ている金だなんて全く知りませんでした」

当初は仲良く飲みに出かけるなどしていたというが、井田と徐々に距離を置くことになったとX氏は言う。

「井田の虚言が多かったんです。『私をホテルに誘ってきたから、誰々君とは関わらないほうがいいよ』とか。実際にはそんな事実はなかったことも。

自分も井田に『薬物をやっている』だとか『詐欺をしている』と周囲の人に嘘を言いふらされたりして困りましたね。そんな感じで、友達と縁を切る羽目になったり、周囲の人たちの間で噂になったりして振り回されました」

#2では、井田の地元の同級生らが幼少期の井田の虚言癖について語っていたが、X氏によれば、井田は成人したあとも、周囲の人たちを困惑させるような言動を取っていたことになる。

そして、X氏はあることがきっかけで井田との関わりを減らしたという。

「2018年の夏くらいでしょうか。僕の 職場の同僚の男性の家に井田が息子とともに転がり込んで、三人で住んでいた時期があったんです。もうはちゃめちゃですよね……。しかも井田は息子を男性に預けて夜遊びに行くこともあって呆れました。それで関わるのをやめようと。

ですが、井田から頻繁に連絡が来るんです。『助けて』と言ってきた割に、実際には新宿でご飯を一緒に食べるだけで終わったこともあります。以降会った回数で言うと、3~4回ですね。最後に会ったのは、昨年の11月20日のことです」(同前)

詐取した金を「インターネットカジノなどで使った」と供述

X氏や複数の関係者によれば、井田は昨年12月、千葉県内で警察沙汰になるトラブルを起こしている。X氏が井田に会ったのはその数週間前のことになる。

「井田から『洗濯機を直してほしい』と連絡があり、新宿区のマンションの一室に行きました。結局洗濯機は直らなかったんですが、井田はそのことをインスタグラムのストーリーをあげていましたよ。

左腕にあざがあって、どうしたのかと聞くと、『噛まれた』『好きな人に』と笑っていました。マンションは、どこかのバーのオーナーの家だと言っていました。でも住んでいるのは井田だけの様子で、部屋はだいぶ散らかっていて汚かったです。

その日、井田に『買い物を手伝ってほしい』と言われて、タクシーで伊勢丹新宿店まで行きました。井田はバレンシアガやグッチの服や財布を買っていて、会計は合わせて数十万円くらいで、昔と変わらず金回りはよさそうでした。自分は荷物持ちにされていた感じですね。井田はそのまま『飲んでくる』と言って、歌舞伎町に消えていきました」(同前)

警視庁の調べで、井田容疑者は詐取した金を「インターネットカジノやホストクラブで使った」などと供述していることが判明している。

また、#3では、約2400万円を井田に貸したまま返済されていない被害者・Aさんの元に、井田からホストクラブが入る商業ビルの位置情報が複数、送られてきたことも報じた。X氏が明かす。

「出会った2018年頃はホストに行っている感じはなかったです。通い出したのは翌年くらいからじゃないでしょうか。地元の先輩と離婚してから、井田は勤務先のキャバクラに客として来たホストと結婚したと話していました。その後また離婚したようですが…。

直近では昨年1月に、井田はインスタグラムのストーリーで、どこかのホストクラブでシャンパンタワーをしている写真をあげていましたよ」

最後にX氏はこう語った。

「井田には、たくさんの人に迷惑をかけていることや被害者の方々からお金を騙し取ったことを反省してほしいです」

騙し取った金を湯水のごとく使ってきた井田容疑者。警視庁は、井田容疑者が約90人からあわせて約1億円を超える金額を詐取したとみており、捜査の進展が待たれる。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班