鎌田大地が足裏タックルで一発レッド…C・パレス撃破のフルアムが暫定6位浮上

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 プレミアリーグ第11節が9日に行われ、クリスタル・パレスとフルアムが対戦した。

 ホームのクリスタル・パレスは、開幕8試合未勝利と苦しいスタートになったが、第9節トッテナム戦で初勝利を飾ると、カラバオカップ4回戦でもアストン・ヴィラを下して、公式戦2連勝。前節ウルヴァーハンプトン戦は2−2で引き分け、公式戦3試合無敗と復調の兆しを見せている。鎌田は2試合連続の先発出場となった。一方、好調のフルアムは、前節ブレントフォードに2−1で逆転勝利し、4勝3分3敗で今節に臨んだ。

 前半立ち上がりから両チームともにゴールに迫る展開になったが、クリスタル・パレスGKディーン・ヘンダーソンが見事なセーブを見せ、得点を許さない。しかし、無得点でハーフタイム突入かと思われた前半アディショナルタイム、クリスタル・パレスのDFマクサンス・ラクロワが痛恨のパスミスを犯す。ボールを奪ったフルアムは、エミール・スミス・ロウがドリブルで持ち運び、左足のシュートをゴールネットに突き刺した。前半はフルアムが1点をリードして折り返す。

 後半立ち上がりにフルアムが再び鋭いカウンターを見せる。クリスタル・パレスのフリーキックをGKベルント・レノがキャッチしたところからカウンターを発動。スピードを落とさないまま右サイドに展開し、イウォビのクロスボールに最後はスミス・ロウが飛び込み、ゴールネットを揺らした。しかし、これはわずかにスミス・ロウがオフサイドとなり、得点は認められなかった。

 その後もフルアムが立て続けに決定機を作り、57分、58分とアンドレアス・ペレイラが枠内シュートを放つ。しかし、これはどちらもGKヘンダーソンが好セーブし、追加点を許さなかった。

 すると、76分に試合が大きく動く。ロングボールを収めたジャン・フィリップ・マテタから鎌田へのパスが長くなると、鎌田が勢いよくケニー・テテと接触。足裏でタックルした格好となり、鎌田にはレッドカードが提示された。

 数的有利となったフルアムは、83分にイウォビのスルーパスから最終ラインの背後へ走り込んだハリー・ウィルソンが左足でシュート。これはGKヘンダーソンも止められず、リードを2点に広げた。

 さらに勢いづいたフルアムは、後半アディショナルタイムにハリー・ウィルソンが再びゴールネットを揺らす。しかし、ゴール直前にハンドがあり、得点は認められなかった。

 それでも試合はこのまま0−2で終了。フルアムが2連勝を飾り、暫定ながら6位に浮上した。

【スコア】
クリスタル・パレス 0−2 フルアム

【得点者】
0−1 45+2分 エミール・スミス・ロウ(フルアム)
0−2 83分 ハリー・ウィルソン(フルアム)


【ゴール動画】スミス・ロウ躍動!ハリー・ウィルソンが追加点!