不安残した高橋宏=チェコ相手に制球苦戦―侍ジャパン
本拠地マウンドでシーズン同様の快投、とはいかなかった。
侍ジャパンの先発、高橋宏はチェコを相手に制球に苦しみ、3回4安打1失点。若きエースは大会前最後の実戦登板で不安を残し、「本戦に向け、立ち上がりから良い投球ができるように調整したい」と反省した。
一回に巨人の育成選手、フルプにフェンス直撃の二塁打を浴びるなどして先制を許すと、場内からどよめきが起こった。二、三回も走者を背負ったが、スプリットなどを駆使して何とか追加点は与えなかった。
直球は最速156キロを計測したが、引っ掛けたり、抜けたりする球が目立った。昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に貢献した右腕とはいえ、代表戦での先発は初めて。緊張に加え、シーズン終了から約1カ月空いたことも影響したか。
4年目の今季は自己最多の12勝を挙げ、防御率1.38で初のタイトルを獲得した。侍ジャパンでは最年少の22歳ながら、主戦投手として期待されている。「世界一を経験している身として、自分も若いが引っ張っていきたい」。決意を結果で示すつもりだ。