映画『あたしの!』舞台あいさつの模様

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 元日向坂46の渡邉美穂、INIの木村柾哉、横堀光範監督が9日、大阪で行われた映画『あたしの!』の舞台あいさつに出席した。

【写真】べた褒め合戦を繰り広げる渡邉美穂×木村柾哉

 本作は、『ヒロイン失格』『センセイ君主』など数々のラブコメ漫画を生み出してきた幸田もも子氏が『別冊マーガレット』で2017〜18年に連載していた同名漫画『あたしの!』(集英社マーガレットコミックスDIGITAL刊)を映画化。明るくて嘘がつけず、自分の気持ちにまっすぐ突き進む主人公・関川あこ子(せきかわ・あここ)を渡邉、誰もが憧れる学校イチの王子様・御共直己(みとも・なおみ)を木村が演じる。2人は映画初出演にしてW主演、そして初共演となる。

 満員の観客から大きな拍手で迎えられた3人。渡邉は「公開2日目。まだドキドキしています。短い間ですが楽しんでください」、木村は「ご来場いただきありがとうございます。少しでも映画の魅力をお届けできるようにお話したいと思います」、横堀監督「僕自身も初監督で2人も初主演という最高にフレッシュな映画になっています」とあいさつ。

 公開を迎えた今の気持ちについて渡邉は、「大阪は、東京とはまた違った雰囲気があって。少し話すと拍手をしていただけて温かく感じて嬉しいです。皆さんがキラキラしているように見えて、この映画が公開されるのを楽しみにしてくださっていたように感じています。去年の夏、必死に作り上げた作品をお届けできることが嬉しいです」と笑顔でコメント。

 木村は、「撮影から公開まであっという間だった」と振り返り、「たくさんのファンの方が観てくださったと聞いて有難いと思っています」と感謝の思いを伝えた。また、「メンバーが一緒に観てくれた」そうで、「松田迅は『もう3回観る』と言ってくれた」と明かすと場内からは笑い声が。さらに、「僕は縮こまりながら観ていましたが、メンバーは反応が良くて嬉しかった」と、メンバーの反応を語った。

 横堀監督は、「たくさんの方が関わって映画が完成しているので、この場所で皆さんに無事届けられることに感謝しかない」と感無量の面持ちで話すと、場内からは拍手が起こる。

 一番印象に残っている撮影中のエピソードを尋ねると渡邉は、「夏だったので本当に暑かった」と語り、「汗をかきながら、日に当たって日焼けしながらの撮影でした」と振り返り、「直己とあこ子のお家デートのシーンで、撮影中は音が入るのでクーラーを切らなきゃいけなくて、すました顔でお芝居していましたが、めちゃくちゃ暑かったよね?」と木村に問いかけると、木村は「僕は汗がたれていましたよ(笑)。本当に暑かったです」と同意。

 さらに木村は「雨のシーンが記憶に残っている」と語り、「これが高校生の恋愛映画か!?と思うぐらいシリアスなシーンになっていて印象に残っています」と撮影を振り返った。

 そんな2人について横堀監督は、「渡邊さんは責任感が強い方だと伝わってきた。渡邊さんとは一緒に作り上げていく感覚でした。木村くんは、最初は怯えていたけど、その後の彼の言葉や現場での立ち居振る舞いで俳優部を引っ張っていく姿を見て、純粋にかっこいいと思った」と称賛し、木村さんが「ありがとうございます。嬉しいです」と素直に感謝した。

 主演として現場で意識したことを聞かれると木村は、「メインキャストの4人は空き時間もフラットな関係性だった。畏まり過ぎずに打ち解けられた。意識してやったことではないけど、その空気感が本編にも影響したと思います」と、メインキャスト4人の風通しの良さの理由を明かす。

 そんな4人の撮影現場での会話について木村は、「僕と(山中)柔太朗はグループで活動していて、お2人もグループで活動していた経験があるので、グループの特色を紹介し合っていました」と言い、渡邉も「私はアイドル時代に握手会があったので、握手会の雰囲気を教えると、「そうなんだ!」と新鮮なリアクションをしてくれて。初めて会った時も、アイドル活動やアーティスト活動で打ち解けました」と、劇中の仲の良さは普段の会話から作り上げられていたよう。

 また、4人の青春物語でもある本作にちなんで、もう一度青春時代を送れるとしたらしてみたいことを尋ねると、3人で声を合わせて「バンド」と発表。渡邉は「軽音部に入りたかった」と言い、木村も「僕も。入学した年に廃部になっていて入れなかった」と切なそうに話しながらも、「ギターかキーボードをやりたかった」と明かすと、渡邊は「ベースやりたかった」と言い、横堀監督は「じゃあ僕はドラムで」と、バンドが結成できそうな結果に。

 最後に、横堀監督が「僕にとっても2人にとっても、この瞬間は1度きりです。大切な人を思い出しながら観ていただける映画になっていると思います。また大切な人と観ていただけたら嬉しいです」、木村が「僕の初主演映画で、とても大切な作品になっています。観終わった頃には皆さんが大切な人に会いたくなるような温かい映画になっています。楽しんでいただけたら嬉しいです」、渡邊が「舞台挨拶をやらせていただく中で、観に来てくださる皆さんの温かさを感じています。私たちができることを全力で詰め込んだ作品が、皆さんの胸に届くと嬉しいです」と作品をアピールし、イベントは終了した。