第103回全国高校サッカー選手権群馬県大会は9日、決勝戦が行われました。

決勝戦は、初の選手権を狙う第一シードの共愛学園と、大会4連覇を目指す前橋育英の顔合わせ。夏のインターハイ予選でも準決勝で対戦し、そのときは共愛が勝利しています。

ゲームは開始直後から育英がチャンスを作ります。前半2分、22番竹ノ谷のクロスから7番白井。バーに嫌われ得点とはなりません。前半10分には15番佐藤耕太。これを共愛のキーパー佐藤明珠がファインセーブ。ゴールを許しません。

我慢の展開が続く共愛は、サイドが変わった後半14分フリーキックのチャンス。キッカー10番村山が入れたボールを最後は5番天田が頭で合わせますが、惜しくもクロスバー。ネットを揺らすことができません。

試合はこのまま0対0で延長戦に突入します。すると、延長前半7分でした。3番瀧口のシュートで育英がついに先制に成功します。均衡を破った育英は、延長前半10分に8番オノノジュ、延長後半6分には19番大岡からもゴールが生まれます。試合は3対0と育英が夏のリベンジを果たし、4年連続27回目の全国切符を掴みました。

「なかなか前半、決定機を決めきれず本当に苦しい試合でした。どちらも延長戦になってけっこう疲れている時なので、それでなんとか点が取れたのかなと思います。」(前橋育英・山田監督)

「ワンツーうまくいってうまくゴールに流せたかなと思います。あまり試合では得点に貢献できるタイプではないので、きょうは大きな舞台で貢献できて良かったと思います。」(前橋育英・瀧口選手)

「じれないでやろうということを声掛けながらやって、瀧口のゴールから3点取れて結果勝てたので良かったかなと思います。全国でも最高の結果を残していきたいと思います。」(前橋育英・石井主将)

第103回全国高校サッカー選手権は、来月28日に東京都の国立競技場で開幕します。