FC東京・MF安斎颯馬、“恩師”黒田監督との初対戦に意気込み「大前提にチームの勝利。自分の成長したところを見せられたら」
J1FC東京のMF安斎颯馬(22)が8日、東京・小平グラウンドでの練習後に取材に応じ、青森山田高校時代に教えを受けた黒田剛監督との対戦となる次節・町田戦(9日、国立競技場)に向けて「まず大前提にチームの勝利。東京として、町田には負けちゃいけない。そういった思いを持ちつつ、お世話になった人ですし自分の成長したところを見せられたら」と意気込みを語った。
2018年からの高校時代を青森山田で過ごした安斎。黒田監督のもと、全国高校サッカー選手権で2度の準優勝を経験し、20年度の大会では5得点をあげて得点王に輝いた。1−2で敗れた4月の町田戦では、前節でレッドカードをもらい出場停止だったため、今回が“恩師”と初対戦になる。個人として、特別な一戦を前に、口にした言葉にも力が入った。
「自分の今のベースがあるのは、青森山田で3年間戦う姿勢だったり、走り切るとこだったり、そういったものがある。なので、まずそこの戦うっていうところは町田の選手に負けちゃいけないと思いますし、そこで成長を見せられたら。自分としても結果が求められるポジションなんで、結果で成長を示したい」
もちろん、黒田監督の“勝利にこだわるサッカー”は嫌というほど知っている。「本当に勝ちに徹底して、相手にとって本当に嫌なこと、嫌なところどんどんついてくる。セットプレー、ロングスローで時間が長く止まるので、そういった時間でいかに相手にのまれないか。自分たちのペースを保てるかが大事になってくる」とポイントを語った。
特別指定選手だった安斎は今年2月にプロ契約を締結。ここまで28試合に出場し3得点と、プロ1年目でまずまずの結果を残しているように見えるが「数多くの試合に出させてもらって、前線に出る機会も多い中、ゴール数もチームへの貢献度もまだまだ足りない」とキッパリ。「残り3試合でもう1つ、2つ結果っていうところでこだわってプレーしたい」と、プロ1年目の締めくくりへ決意を語った。