調査会社のCounterpoint Researchが、2024年第3四半期(7〜9月)のスマートフォン別の売上データを公開しました。同期において世界で最も売れたスマートフォンは「iPhone 15」で、僅差でiPhone 15 Pro MaxとiPhone 15 Proが続いています。

iPhone 15 World’s Best-selling Smartphone in Q3 2024

https://www.counterpointresearch.com/insight/top-10-bestselling-smartphone-q3-2024/



Counterpoint Researchは50カ国で販売される350を超えるスマートフォンブランドや、5000を超える端末モデルの販売データを収集するSmartphone Model Trackerというサービスを提供しています。このSmartphone Model Trackerのデータをベースに、2024年第3四半期に世界で最も売れたスマートフォンのトップ10リストをCounterpoint Researchが公開しています。

2024年第3四半期のトップ10リストが以下。1位はiPhone 15、2位はiPhone 15 Pro Max、3位がiPhone 15 Pro、4位がGalaxy A15 4G、5位がGalaxy A15 5G、6位がGalaxy A35 5G、7位がGalaxy A05、8位がiPhone 14、9位がRedmi 13C 4G、10位がGalaxy S24です。iPhone 15 Plusはトップ10にすらランクインしていないのに対して、一世代前のモデルであるiPhone 14がランクインしています。なお、グラフの星型アイコンは高価格帯のスマートフォンを意味します。



なお、2023年第3四半期のトップ10リストが以下。こちらでもPlusモデルがランクインしておらず、一世代前のモデルがランクインしていました。



Counterpoint Researchによると、ユーザーが高級スマートフォンを求める傾向が強まっているため、iPhoneの基本モデルとProモデルの間の市場シェアの差は徐々に縮まっているそうです。特に、2024年第3四半期では初めてiPhoneの総売上の半分がProモデルによるものであったため、Appleのハイエンドモデルが売上に大きく貢献しているとCounterpoint Researchは指摘しました。

特に新興市場では消費者が最新のiPhoneを選ぶ傾向があり、これがAppleの売上に大きく貢献しているとのことです。最新のiPhoneがより幅広い所得層に利用しやすくなっている理由としては、下取りオファーなどの存在も挙げられています。



SamsungのGalaxy S24は3四半期連続でトップ10入りを果たしました。Galaxy S24シリーズの売上が好調な理由としては、「生成AI機能に重点を置いた強力なマーケティング」が挙げられています。SamsungのGalaxy Aシリーズは幅広い地域で展開されており、低〜中価格帯の多くの顧客層を獲得しているそうです。Samsung製スマートフォンが人気な理由としては、「競争力のある価格設定」と「長期にわたるソフトウェアサポート」が挙げられました。



Xiaomiスマートフォンとして唯一トップ10にランクインしたのはRedmi 13Cです。手頃な価格と新興市場での存在感により、2四半期連続でトップ10にランクインしています。Redmi 13Cは同価格帯のスマートフォンよりも優れたスペックを提供することで、人気を獲得しています。