「冬」を感じる寒さも季節は”3歩進んで2歩下がる” 来週は再び「夏」半袖出番も

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■全国の半数以上で今季一番の寒さ

日本列島に流れ込んだ師走並みの寒気の影響で、8日(金)朝は全国的に冷え込みが強まりました。全国の半数以上にあたる512地点で今季一番の冷え込みとなっています。気温が0℃を下回る冬日は、午前8時現在、全国のおよそ2割にあたる180地点となり今年最多になりました。宇都宮では関東で今シーズン初めての霜や氷を観測しています。また、東京都心では5月10日以来、半年ぶりに10℃を下回って一桁の気温となっています。

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季節のたより(8日)
初霜:宇都宮、水戸、長野、室蘭
初氷:宇都宮、長野、室蘭■寒気が抜けて天気は回復へ

きょう日中からあす9日(土)は高気圧に覆われて穏やかに晴れる所が多くなります。日本海側の雨や雪もやんでくるでしょう。気温は低めのままですが、強い北風が収まって穏やかな天気となりそうです。日差しにぬくもりが感じられて「北風vs太陽」は太陽の勝ち。日向は過ごしやすい体感になりそうです。

ただ、10日(日)になると日差しが少なくなってきます。高気圧が足早に東に抜けて南から湿った空気が流れ込むため太平洋側から雲が広がる予想で、三重県など一部では雨が降り出す見込みです。

11日(月)はさらに雨雲が広がって、関東では雨の中での通勤通学になりそうです。寒気は抜けていますが日差しが少なくなる分、寒く感じるでしょう。

■まだ半袖の出番もあり

ここ数日の冷え込みで、急遽冬物を引っ張り出した方が多いと思いますが、すんなりと冬には向かいません。最新の一カ月予報では、この先全国的に平年よりも高い気温が予想されています。来週、西日本ではまだ25℃を超える夏日も予想されていて、まだ半袖の出番もありそうです。平年では18℃くらいの東京も連日20℃以上となるでしょう。

気温が高い原因は、大陸の気圧が例年よりも低く、西高東低の冬型気圧配置になりにくいためです。北風ではなく湿った南風が吹きやすいため、太平洋側は雨の量が多くなるでしょう。