FA目玉のソトなぜ高騰?米紙が特集「これほど特別で実績があり若く…」大谷翔平の7億ドル超え可能性も
今オフFA市場の最大の目玉とされるフアン・ソト外野手(26=ヤンキースからFA)をめぐり、なぜ各球団が高額契約で獲得を狙っているかを7日(日本時間8日)、「ニューヨークポスト紙」が報じた。
ワールドシリーズ第1戦の10月26日に26歳になったばかりのソトは今季、ヤンキースで157試合に出場し、打率・288、41本塁打、109打点の好成績を残し、2年ぶりの地区優勝、さらにはリーグ優勝にも貢献した。
同紙は「これほど優秀で若い野手が市場に出ることはそう多くなく、もしまたそのような機会を待っているのであれば、しばらく時間がかかる」と26歳でこれほどの成績を残した野手がFA市場に出ること自体、珍しいとした。
若くから活躍した選手はマイク・トラウト(エンゼルス)やアルバート・プホルス、ケン・グリフィー、アンドリュー・ジョーンズら過去にもいたが、いずれもFAとなる前に所属球団と契約を延長した。
また、オリオールズの正遊撃手で打撃力もあるガナー・ヘンダーソンは28年シーズン終了までFAにはならず、その時点では27歳。レッズの正遊撃手、エリー・デラクルスも同じく27歳シーズンである29年シーズン終了までFAにはならない。
また、ブルージェイズのウラジーミル・ゲレロは来季終了後に26歳でFAとなるが、一塁手、さらにはコンディションの疑問、不安定な成績から「市場は限られる可能性がある」としている。
MLB全体を見渡してもコービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)、ジャクソン・チョウリオ(ブルワーズ)、フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)、ボビー(ロバート)・ウィット(ロイヤルズ)といった若手スターはすでに所属球団と長期契約を結んでいる。
ロナルド・アクーニャ(ブレーブス)は30歳まで、ヨルダン・アルバレス(アストロズ)は31歳まで所属球団の支配下にある。
同紙は昨オフ、メッツやヤンキース、ドジャースがメジャーで1球も投げたことない山本由伸(現ドジャース)に3億ドル以上(ポスティング料、ぜいたく税含め)の入札をいとわなかったのは「山本が超才能豊かだったのと、24歳シーズンを終えたばかりだったから」と才能に加え、年齢も高額契約につながったとしている。
だからこそ、投手よりケガのリスクが少ない実績のあるメジャーリーガーであるソトへの総支出額が5億ドル(約766億円)以上に押し上げる可能性が高いとし、「おそらく、その額をはるかに上回ることになるだろう」と5億ドルでは済まないとした。実際にドジャースと大谷が昨オフ結んだ10年総額7億ドル(決定時約1015億円)の契約を上回るのではないかとささやかれている。
同紙は「これほど特別でこれほど実績があり、これほど若く入手できるソトのような選手は、しばらくは現れない」とした。