G1初制覇を目指す田口とゴールドエクリプス(撮影・石湯恒介)

写真拡大

 「エリザベス女王杯・G1」(10日、京都)

 三度目の正直となるか−。デビュー2年目の田口貫太騎手(20)=栗東・大橋=が、初コンビのゴールドエクリプスでエリザベス女王杯に挑む。

 栗東CWの追い切りに2週連続で騎乗し、感触を確かめた。どちらもチュウワノキセキ(7歳3勝クラス)との併せ馬で1週前は3馬身半、今週は1馬身先着。「すごくいい馬だと感じました」と満足そうに話した。近4走は厳しい結果が続いているものの、「背中の使い方、ギアの上がり方から、もっとやれていいと思います」と素質の高さを感じ取る。さらに、「馬の後ろで我慢することをやってきたので、競馬でもうまくつなげられたら」とレースを描く。

 昨年の阪神JF(ニュージェネラル=17着)、今年の天皇賞・春(ゴールドプリンセス=9着)に続き、3回目の大舞台。「G1に乗せてもらえるということで、馬主さん、調教師、厩舎スタッフに感謝しています。初めて乗った時よりも落ちついて乗れると思う」と力を込める。

 日本のトップジョッキーに加え、ムーアやC・デムーロ、マーカンドと世界の一流ジョッキーも参戦する今年の女王決定戦。「名手が多いですし、トップジョッキーと乗ることで自分の経験につなげていけたら」。今夏のフランス修行で腕を磨いたカンタが、真っ向勝負でタイトル奪取へ突き進む。(デイリースポーツ・井上達也)