連続少女刺殺事件に発展へ…18年前の事件で逮捕の勝田州彦容疑者（45）が17年前の鵜瀬柚希ちゃん殺害事件の関与も認める供述　別事件で服役中

2024年11月7日 20時50分

18年前に兵庫県で小学4年の女の子が刺された事件で、別の事件で服役中の男が7日、逮捕された。この男は小学生の女の子が殺害された別の事件への関与も認めている。2つの未解決事件の捜査は、この後進展するのだろうか。

フードを目深にかぶり、うつむきながら連行される男。

18年前、9歳の女の子を殺害しようとした疑いで7日に逮捕された、勝田州彦（かつた・くにひこ）容疑者（45）。

2004年9月、岡山・津山市で別の小学3年生の女の子を刃物で刺して殺害した罪で、2023年9月、無期懲役の判決が確定している。

その服役中に、勝田容疑者が関与を認めたのが、2006年に兵庫県たつの市で起きた殺人未遂事件だ。

当時小学4年の9歳の女の子が、刃物で胸などを刺され重傷を負った。

警察は防犯カメラに映る犯人の映像を公開するなどして情報を求めていたが、捜査は難航していた。

しかし2024年に入って、服役中の勝田容疑者が事件への関与を認めた。

供述内容が、女の子のケガや現場の状況などと矛盾がないことなどから、容疑が固まったとして7日、逮捕した。

警察署に身柄を移される際、フードを着用したいと自ら申し出たという勝田容疑者は、警察の調べに対し、「女の子を刃物で刺したことに間違いない」と供述する一方、「殺すつもりはなかった」と殺意は否認している。

事件当時、子どもの安全対策に取り組んでいた、たつの市の元教育長は「お蔵入り迷宮入りになるんじゃないかと心配してました。（勝田容疑者に）正直になぜしたかということを言ってもらいたいし、心から謝ってもらいたい」と話す。

さらに、17年前の未解決事件も、新たな展開を見せている。

2007年10月、兵庫県加古川市で、小学2年生の女児が、自宅前で、何者かに胸などを刺され死亡した事件。

帰宅した女児は、いったん玄関先で出迎えた姉と話をした後、自転車を置いてから玄関に戻るまでの、わずかの間に刺されたとみられる。

女児は搬送された際、救急隊員の“誰に刺されたか”の問いかけに対し「大人の男」という言葉を残していた。

しかし、犯人逮捕には至らず、事件発生から、17年が経過した2024年10月16日には、遺族と警察官らがビラを配り、情報提供を求めていた。

勝田容疑者は、2007年10月の兵庫県加古川市の事件への関与も認める供述をしているという。

勝田容疑者は、以前にも少女を狙った犯行を繰り返していた。

2000年には、兵庫県明石市で、小学5年の女子児童の腹を殴ったとして逮捕された。

2009年には、姫路市の路上などで、6歳の女の子など5人の女性の腹を殴るなどして実刑判決を受け、4年間服役していた。

さらに出所後の2015年、姫路市で中学3年の女子生徒の腹などをナイフで刺した殺人未遂の疑いで再び逮捕。その後、懲役10年の実刑判決を受けている。

急展開をむかえた、2006年の9歳女児と2007年の女児の事件。
警察は、勝田容疑者の本格的な取り調べを始める。
（「イット！」11月7日放送より）

外部サイト