酒に酔って警察官に暴行…早田ひなと対戦した選手を起用の韓国食品メーカー、社長に罰金刑宣告
韓国食品メーカーの社長が酒に酔って警察官を暴行した疑いで起訴され、一審で罰金刑を宣告された。
ソウル西部地裁・刑事10単独のソン・ジュンギュ判事は11月7日、公務執行妨害の容疑で「Binggrae(ビングレ)」のキム・ドンファン社長に罰金500万ウォン(約55万円)を言い渡した。
裁判所は、「酒に酔った状態で警察官に暴行した経緯を見ると、責任が軽いと見ることはできない」と指摘。ただし、キム社長が犯行後に反省しており、被害を受けた警察官も善処を訴えていた点などを考慮したと説明している。
キム社長は6月17日午前、ソウル龍山(ヨンサン)区のアパート団地で酒に酔って騒いでいたところ、住民の通報で出動した警察に暴行し、8月22日に不拘束状態で裁判に付された。今回の宣告に先立ち、検察は懲役6カ月に執行猶予1年を求刑していた。
なお、Binggraeは1998年にハンファグループから離脱し、キム・ホヨン会長が経営を進めてきた。そして今年3月、長男のキム社長が昇進し、食品業界では“3世経営”が本格化したという評価を受けていた。キム社長は2014年にBinggraeに入社し、2021年1月に役員に昇進、今年3月に社長職に就いた。
今年は人気商品「バナナ味の牛乳」のモデルとして、パリ五輪・卓球で日本の早田ひならと対戦し、2つの銅メダルを獲得したシン・ユビンと契約した。韓国国内で高い人気を誇る“卓球の神童”を起用することで、同商品の売上増大を継続するという構想を練っていた。
同社はシン・ユビンを前面に出して“五輪特需効果”を享受する計画で、早期に映像広告などを撮影し、公開する予定も立てていた。