映画『死に損なった男』に出演する(上段左から)正名僕蔵、唐田えりか、喜矢武豊、堀未央奈、(下段左から)森岡龍、マルセイユ(別府貴之・津田康平)、エレガント人生・山井祥子

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 空気階段・水川かたまりが主演する映画『死に損なった男』の追加キャストとして、正名僕蔵、唐田えりか、喜矢武豊、堀未央奈らの出演が発表された。さらに、劇中コント監修としてインパルス・板倉俊之が参加する。

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 水川の映画初主演作となる本作は、『メランコリック』にて長編映画デビューし国内外で数々の賞を受賞した監督・田中征爾がメガホンを取った、完全オリジナルストーリー。

 構成作家・関谷一平(水川)は、お笑いの道に憧れ、夢がかなった半ば、殺伐とした社会と報われない日々に疲弊していた。駅のホームから飛び降りることを決意するが、隣の駅で人身事故が発生。タイミング悪く死に損なった一平の前に男の幽霊が現れ、とんでもない依頼をする。「娘に付きまとっている男を殺してくれないか?」。男を殺すまで取りつくという幽霊の脅迫に、一平がとった選択とは?死に損なった男がたどる数奇な運命とは―。

 正名僕蔵が演じるのは、水川演じる“死に損なった男”関谷一平に取りつき、娘に付きまとう男の殺害を依頼する幽霊の森口友宏。関谷とはバディ関係となりさまざまな問題に挑むことになる。

 そんな森口の娘で関谷がたどる数奇な運命の中心的存在となる森口綾を演じるのは唐田えりか。

 綾にしつこく付きまとい、ついには命を狙われることになる若松克敏を演じるのは、ヴィジュアル系エアーバンド、ゴールデンボンバーのギター担当であり、俳優やタレントとしても活躍中の喜矢武豊。

 関谷が構成作家として働く芸人事務所「金子プロ」の同僚・竹下希を演じたのは、元乃木坂46の堀未央奈。

 同じく関谷と同じ事務所の後輩にして売れっ子作家として活躍する沢本五郎には森岡龍。

 出演は俳優にとどまらず、劇中の芸人事務所「金子プロ」に所属するお笑い芸人には、本年の「M‐1グランプリ」に出場中、現在2回戦まで突破し話題を生むお笑いコンビ・マルセイユの別府貴之と津田康平、単独ライブが発売後即完売する人気男女お笑いコンビ・エレガント人生の山井祥子など多数のお笑い芸人も出演している。

 さらに劇中で演じられるすべてのコントを監修するのはインパルス・板倉俊之。言葉を巧みに操る板倉オリジナルのコントも見どころだ。

 映画『死に損なった男』は、2025年2月21日より全国公開。

 正名僕蔵、唐田えりか、喜矢武豊、堀未央奈、森岡龍のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■正名僕蔵/森口友宏役

 あえて言わせていただきます。この映画は、うだつのあがらない主人公と、彼にとり憑いたうっとおしいオジサンを二時間眺め続ける映画です。

 水川かたまりさん演じるやたらとまばたきの多い主人公と、私演じるとにかくしつこいオジサンの二人組なんて、普通に考えたら5分で見飽きることでしょう。ですが、あえて言わせていただきます、二時間まったく見飽きない作品となっております。これはひとえに、田中監督の脚本&演出のマジックによるものです。そのマジックに、ぜひ映画館でどっぷり浸っていただけたら幸いです。

■唐田えりか/森口綾役

 『死に損なった男』が、ついに情報解禁ということで、ほんとうに嬉しく思っています。現場で、みなさんのお芝居を感じながら、自分がどんどん自由に、解放されていく感覚がありました。笑いが絶えないあたたかい現場でした。

 本作はユーモアを交えながら、緊張感ある中で逞しく進んでいく優しい物語です。ぜひ劇場で、体感してほしいです。

■喜矢武豊/若松克敏役

 普段優しそうに見えるけど人としてダメな悪い男、いわゆるDV野郎を演じました。今までやったことのないキャラクターなので、自分なりに楽しんで怖そうな人をやらせていただきました。役者さんも素晴らしく、個人的に水川かたまりさんの演技が面白いというかとても素敵で撮影中ずっと見ていられました。田中征爾監督とのタッグでとても良い世界観になっていると思いますので映画『死に損なった男』を見損なわない様にぜひ劇場に遊びに来てください!

■堀未央奈/竹下希役

 竹下希役を演じさせていただいて、希の仕事がとにかく大事で物事をはっきりと伝えるちょっと強めな性格が自分自身の性格と重なる部分があり、演じていて共感する部分がたくさんありました。

 水川かたまりさん演じる一平さんが死に損なう事で様々な変化や出来事が起こっていきます。かたまりさんにしか出せない空気感が映画全体を包みこんでいて、ご一緒させていただいて演じながら私もとても心地が良かったです。

 見終わった後に明日ももう少し自分のペースで頑張ってみようかなと思っていただけたら嬉しいです。

■森岡龍/沢本五郎役

 映画『死に損なった男』で描かれるのは、どこかで自分の人生を、「生き損なった人たち」の姿だと思う。「死と生」が隣り合わせのように、「夢と挫折」も、「笑いと涙」も、「希望と絶望」も、やっぱり表裏一体なのだと、この映画から教わりました。主演・水川かたまりさんの美しい瞳と横顔が、とても印象に残っています。ぜひ、劇場でご覧ください。