【みやこS】3歳馬サンライズジパング豪快古馬斬り!上がり最速タイの剛脚でダート重賞2勝目
京都で開催された「第14回みやこS」は3歳馬サンライズジパングが勝利。盛岡の不来方賞に続く重賞2勝目を飾り、チャンピオンズC(12月1日、中京)の優先出走権を獲得した。
年上の実績馬をねじ伏せた。中団から早めスパートで勝負に出た3歳サンライズジパングが直線、馬群の外からぐんぐん加速。内ラチ沿いで懸命に粘るアウトレンジをゴール前で捉え、Jpn2不来方賞に続くダート重賞2勝目を飾った。これが古馬初対決だったが重賞勝ち馬6頭を蹴散らし、昨年(セラフィックコール)に続く3歳馬V。新コンビで勝利に導いた鮫島駿は「今朝(日本時間3日)米国で、同年代でライバルのフォーエバーヤング(BCクラシック3着)が頑張っていたし非常にレベルが高い世代の1頭だと思う。能力がある中でも、まだ課題が残っているので将来性がある」と相棒を評価した。
大外8枠15番から五分のスタートを決め、道中8番手を追走。鞍上は「跳びが大きく、器用さがないので(枠は)プラスに捉えていた」と前向きなイメージでレースに臨んだ。向正面から早め進出で好位まで押し上げ、持ち前の持久力を最大限に引き出した。ギアが切り替わるまで少し時間を要したが4角手前で前との距離を一気に詰めると、上がり3F37秒1と出走メンバー最速タイの脚で見事な差し切り。「3コーナーから逆手前で少し手応えは悪かったけど、直線は力を振り絞ってくれました」と振り返った。
今季大目標のG1チャンピオンズCに出走するため、ここで優先出走権の獲得を狙って参戦。思惑通りの結果で次につなげた。鮫島駿は「乗っている感じだと右回りより左回りの方がいいと思った。チャンピオンズCに向かうならチャンスは十分ある」と自信を口にした。
春のクラシックは皐月賞9着、ダービー12着と着順が振るわなかったが今秋からダートに戻して3戦2勝。ラストイヤーの音無厩舎(師が来春に定年引退)が1カ月後の大舞台を盛り上げる。
◆サンライズジパング 父キズナ 母サイマー(母の父ゾファニー)21年3月16日生まれ 牡3歳 栗東・音無厩舎所属 馬主・ライフハウス 生産者・北海道安平町の追分ファーム 戦績11戦4勝(重賞2勝目)獲得賞金1億4930万8000円 馬名の由来は冠名+「日本」を意味する言葉。