DeNAの筒香、大舞台で再びアーチ=よみがえる「ハマの大砲」―プロ野球日本シリーズ
大歓声の中、白球がスタンドに吸い込まれた。
DeNAの筒香が二回に先制ソロ。好投手の有原から、この回3点を奪う攻撃の口火となった。
際どいボールに手を出さず、甘い球を一振りで捉えた。4球目の変化球を強振。中越えにアーチを架け、「自分のスイングを心掛けて打席に入った。チームの勢いをつける結果になってよかった」。五回には3点二塁打でリードを広げ、11得点の大勝を呼び込む立役者となった。
2017年の日本シリーズで本塁打を放った勝負強さがよみがえるようだ。10月31日の第5戦では、先制打で勝利に貢献。3連勝で王手をかけ、「日本一が僕のモチベーション。そこに向かえるチャンスがあるので、地に足を着けて横浜で戦いたい」と気を引き締めていた。
この日の始球式は元DeNA監督で、自身を「ハマの大砲」と呼ばれる強打者に育ててくれた中畑清さんが務めた。今年、他球団の誘いを断って米球界から5年ぶりに古巣復帰。恩師が見守る球場で、格別な「記憶に残るホームラン」となった。