近未来の飛行機は三角形!? 常識を覆す設計とは?
飛行機といえば、細長い胴体から左右に2本の翼がついている形が一般的。しかし、そんな常識を覆す、三角形の飛行機の開発が進んでいます。
効率性と持続可能性。現在の航空業界は、その瀬戸際にあるといいます。飛行機としての性能や効率を上げながら、環境への負荷を抑えることを考えなければならないのです。そんななか、米国の航空宇宙メーカーのナティラスが新しい飛行機の形として開発を進めているのが、「ホライゾン」と名付けられた飛行機です。
従来の飛行機とは異なり、ホライゾンは真上から見ると三角形。その分、容積が40%増加し、最大収容人数は200人。座席レイアウトはカスタマイズ可能で、エンジンを機体後方に設置しているため、キャビンからエンジン音が聞こえにくいことも特徴です。
また、機体を25%軽量化し、炭素排出量は50%、燃料消費量は30%削減。今後この割合をさらに上げ、環境負荷がより少ない飛行機を目指していくそうです。
ホライゾンは2030年代に航空会社への納入が始まる予定で、ロサンゼルス-ボストン、ニューヨーク-ロンドンなどの長距離路線での飛行が想定されています。
効率性や持続可能性を考えたら、従来の飛行機の形にとらわれないものが、まだまだ生まれる可能性さえあるかもしれません。
【主な参考記事】
The Sun. ONE WING, ONE VISION Incredible blended-wing plane ‘Natilus’ that can carry 200 passengers & will ‘revolutionise’ air travel to fly by 2030s. October 24 2024
PR Newswire. Natilus Debuts its New Passenger Aircraft “Horizon” to Decarbonize Global Commercial Aviation. October 23 2024