ドラフト指名の瞬間に携帯電話が鳴った…ソフトバンク6位の東洋大・岩崎峻典 履正社甲子園V時の戦友とは「一緒に切磋琢磨していける」
ソフトバンクからドラフト6位指名を受けた東洋大の岩崎峻典投手(21)が31日、埼玉県川越市の同大野球部寮で福山龍太郎アマスカウトチーフ、宮田善久アマスカウトから指名あいさつを受けた。
ソフトバンクでは大阪・履正社高でともに2年時の2019年に夏の甲子園の優勝を経験した田上奏大投手(21)と再びチームメートとなるだけに感慨深げだ。「一緒のチームじゃなくても、対戦できたらいいなという気持ちはあった。まさか一緒のチームになるとは。一緒に切磋琢磨(せっさたくま)していけると思えば本当にうれしいです」と笑顔を見せた。
ドラフト会議当日の24日。誰よりも真っ先に岩崎の携帯電話に着信履歴を残したのは、その田上だったという。「指名がかかった瞬間に電話がかかってきて。その後、会見場に行くまでの間に電話をかけ直して話をした」と縁ある展開に喜び合った。
最速153キロの真っすぐと鋭いカットボールなどを武器に、強気の投球が持ち味の右腕だ。球団も当然、即戦力の期待をかけている。福山チーフは「(甲子園優勝などの)経験値を持ってますし、正直、この順位で獲得できたのが不思議だなっていうぐらい評価をさせてもらっていた」と明かす。その上で「先発候補でもチャレンジできるし、セットアッパーでもいける。長いイニングを投げるのに適した投球フォームもしてますし、出力を上げてきた時には一球一球、セットアッパーで言えば高いスピードアベレージとカットボールの武器がある。ショートイニングも十分こなせるなど両方の適性を持っている」と高く評価する。
高い期待を岩崎も意気に感じている。大阪府出身で19年夏の甲子園優勝時には胴上げ投手にもなった右腕は「新人王を取るつもりで準備してやっていく。誰にも負けたくない気持ちはあります」と意気込む。先にプロ入りした気心知れた仲間の存在も励みに、新たなステージで輝く決意を示した。