DeNAに連敗し肩を落とすソフトバンクナインとベンチを後にする小久保監督(90)(撮影・栗木一考)

写真拡大

 ◆SMBC日本シリーズ2024 第4戦 ソフトバンク0―5DeNA(30日、みずほペイペイドーム)

 完敗だった。打線は7回まで投げきった相手先発ケイの前に4安打無得点。結局、日本シリーズでは2017年の第4戦以来となる零封負けを喫した。思えば、当時の相手もDeNAだった。

 投手陣は先発石川が6回途中までソロ本塁打による1失点と踏ん張ったが、2番手尾形が4失点と打ち込まれて万事休す。今シリーズで勢いづく相手1番桑原にも2点二塁打を含む3安打を許すなど悪い流れを断ち切れぬままの敗戦となった。

 とはいえ、対戦成績はこれで2勝2敗の五分に戻っただけだ。王球団会長も「ここからが勝負だから。とにかく四つ勝たないと勝てない(日本一になれない)わけだから。頑張りましょう」と力強い握りこぶしをつくり、球場を後にした。

 これで今年の日本シリーズは再び敵地横浜に戻ることが決定した。その大事な第6戦はどちらが王手をかけているのか。それは31日の結果次第だが、気になるのは横浜に移っての試合予定日(11月2、3日)が雨予報となっていることだ。

 仮に試合が順延となれば、DeNAは第3戦で7回1失点と好投した東に先発のチャンスが巡ってくる可能性が高い。ホークスも右足首痛で指名打者出場が続く近藤に回復の時間が与えられ、左翼での先発が巡ってくるかもしれない。どちらが雨を味方につけるのか。見ものだ。(石田泰隆)