外から差し切るダノンマッキンリー(左)=撮影・石湯恒介

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 「スワンS・G2」(26日、京都)

 大外から鮮やかに差し切った。馬場の悪い内で苦しむライバルを尻目に、ダノンマッキンリーが末脚をさく裂。松山は「いい脚でしたから、かわせると思いました。少し乗り難しくて敏感なところがあるのでオンオフをつけてあげたいと。外枠も非常に良かったですし、リズム良く流れに乗れればいい脚を使ってくれる。流れに乗れる枠で、きょう(26日)のような形なら距離が延びても大丈夫」と頬を緩ませた。

 3月にファルコンSを勝利するもNHKマイルCで13着と大敗。さらに夏は札幌でUHB賞6着、キーンランドC7着と結果を出せなかった。不振にあえぐなかで迎えた秋初戦。試行錯誤の日々が続いたが、見事に復活を果たした。

 「完璧に乗ってくれた。外枠という条件も良かったな。外回りコースで外差しもイメージ通り。がむしゃらな面があって難しい馬だけど、実戦を重ねて(レースに)慣れてきた。ファルコンSの脚を使うためにはどうすればいいかを考えてきた」。藤原師は描いていた通りの勝ち方に、にっこりとうなずいた。

 復調の重賞2勝目。「これでいろいろな選択肢ができた。まだ3歳だし、変な方向に行かないようにしなければ。今後は馬の状態を見ながらオーナーと相談したい」と師。淀で自信を取り戻して次のステージへ。ダノンマッキンリーの進む道は大きく広がった。