プロ入り後の活躍を目指しトレーニングを続ける阪神ドラフト2位指名の報徳学園・今朝丸(撮影・立川洋一郎)

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 阪神からドラフト2位指名を受けた今朝丸裕喜投手(18)=報徳学園=が26日、西宮市内の同校グラウンドでの練習後にデイリースポーツの取材に応じ、現在空き番号となっている背番号「18」を熱望した。「18」は2016年に阪神に復帰した藤川球児新監督(44)が1年間つけていた番号でもあり、プロ野球でエースナンバーとされる数字。増量でのパワーアップも図り「阪神のエース」となることを誓った。

 同期入団最年少。とはいえドラフト2位への期待は大きい。練習後に取材に応じた今朝丸は、背番号の希望を問われると「やっぱり18番をつけたいです」と即答。2023年までは巨人に移籍した馬場がつけていた番号だが、空いている事は確認済み。エース番号の継承を希望した。

 「プロ野球の世界って18番がエースだと思うので。もらえたらうれしい」

 200勝という大きな目標の前に「阪神のエースになるっていうところは先に達成したい」と、報徳学園で背番号1もつけていた今朝丸が虎の18番を背負う“エースの覚悟”をにじませた。2016年から1年間、藤川新監督がつけていたゆかりある番号だ。

 阪神を引っ張る存在となるため、まずは体作りに励む。現在は187センチ77キロという体形だが、目指す最終地点は90キロ。そのためにも、休んではいられない。同校野球部の磯野部長に組んでもらったメニューを、日々こなしている。この日は文化祭の前日とあって、学校内でにぎやかに準備が行われている中、ノックやウエートトレーニングなどで黙々と汗を流した。

 増量には食事も欠かせない。「ずっと食べてる。1時間目の後、おにぎりを1つ食べるとか」。間食を増やすなど、自身で考えた食事管理でパワーアップ中だ。1月には新人合同自主トレも始まる。「合同自主トレからアピールできるように土台作りをしっかり」と、まずはそこまでに「81キロ」と具体的な目標を立て、オフも充実の時間を過ごす。

 増量は球速アップの秘けつとなる。高校3年間で20キロのアップに成功し最速は151キロまで伸びた。「1年の時はもっと細かった。体重と筋力アップをして、その中で投げる動作とか入れて」。球速を上げたこともプロ入りをつかんだカギとなった。伸びしろたっぷりの18歳が、エースナンバーを手に入れる。