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 ◇SMBC日本シリーズ2024第1戦 ソフトバンク5ー3DeNA(2024年10月26日 横浜)

 ソフトバンクはDeNAを5−3で下し、敵地ハマスタで先勝。18年の第3戦から続く日本シリーズ(S)連勝記録を13に伸ばした。2回に有原航平投手(32)の2点適時打で先制。7回零封と力投し、日本S初勝利とともに勝利打点もマークした。

 均衡を破ったのは日本シリーズ開幕投手の有原だった。2回2死二、三塁から8番・甲斐が申告敬遠で満塁となって迎えた打席。カウント1−1からの3球目、DeNAジャクソンの直球をはじき返した。これが右前適時打となり、自らのバットで2点を先制した。日本ハム時代を通してシーズンわずか2安打の右腕が、日本S初安打。プロ初打点で一気に流れを引き寄せた。

 5回には2死一、二塁のチャンスを迎えたが、4番・山川は空振り三振。6回2死二塁では、甲斐が2ボールとなったところで申告敬遠。2死一、二塁と再びチャンスで打席に立った有原だったが、二ゴロに終わった。

 有原は守備でも魅せた。5回無死一塁、代打・フォードを右飛に打ち取ると、桑原の痛烈なピッチャーライナーをキャッチ。一塁を飛び出していた森敬とのダブルプレー、ピンチを切り抜けた。

 7回2死、森敬を見逃し三振に仕留めると、有原はマウンド上で吠えた。3回と7回以外はランナーを背負いながらも104球を熱投。4安打無失点で後続に託した。

 9回1死一、二塁、今宮の右越えの適時二塁打で2点を追加。2死三塁からは栗原の左前適時打でダメ押しした。

 守護神・オスナが3失点したものの、ソフトバンクは敵地で大きな1勝。18年の第3戦から続くシリーズ記録の連勝を13に伸ばした。有原は7回無失点で日本S初勝利。勝利打点も挙げ、日本Sでの投手の勝利打点は86年の工藤公康(西武)以来38年ぶり9度目。