始球式をする権藤博氏(カメラ・朝田 秀司)

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◆SMBC日本シリーズ2024第1戦 DeNA―ソフトバンク(26日・横浜)

 「SMBC日本シリーズ2024」が26日、横浜スタジアムで開幕した。第1戦の始球式は、2度目の日本一に輝いた1998年に監督だった権藤博氏(85)が務めた。背番号72のユニホーム姿でグラウンドに現れると、捕手役のDeNA・三浦監督、打者役のソフトバンク・小久保監督に向かってノーバウンドで見事な投球を披露した。

 権藤氏は1961年に中日に入団し、1年目に35勝19敗、うち12勝が完封で、69登板32完投、投球回数429・1回の驚異的な数字を残し、沢村賞、新人王を受賞。連投につぐ連投で「権藤、権藤、雨、権藤」とも称された。

 2年目も30勝17敗と成績を残したが成績は下降線をたどり、投手としての実働はわずか5年で210登板、82勝60敗の生涯成績となっている。

 SNS上では12月2日に86歳の誕生日を迎えるとは思えない、ピンと伸びた背筋から繰り出された見事な投球に驚きの声が上がり、X(旧ツイッター)で「権藤さん」がトレンドワード入り。「プロ1年目に35勝とか意味わからない数字残してておったまげ」「レジェンドやなぁ、85歳、ご立派です」「権藤さん85歳でノーバン始球式はすごすぎひん?!」「全始球式、権藤さんでいいかも」「始球式が権藤さんと聞いて、明日もか?と思って検索したら同じ人たくさんいて安心した」