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免疫力を上げて、がんを予防するとうたい、自由診療で再生医療を提供していた東京都内のクリニックで、2人の患者に健康被害が出たとして、厚生労働省は、この再生医療の提供などを一時停止するよう、25日に緊急命令を出しました。

厚生労働省が、再生医療の提供などの一時停止命令を出したのは、東京都内の医療法人輝鳳会のTHE K CLINICと池袋クリニックの培養センターです。厚労省によりますと、THE K CLINICで、再生医療の提供を受けた健康な成人2人が重篤な感染症を発症し、ほかの医療機関に入院したという報告が、輝鳳会からあったということです。

輝鳳会のHPによりますと、本人の血液を採って、血液中にある免疫に関するNK(ナチュラルキラー)細胞を増やしてから、点滴で戻すことで、悪性腫瘍の予防を目指す再生医療を自由診療で提供していたということです。

輝鳳会から厚労省への報告によりますと、血液の培養を担当した池袋クリニックの培養センターが、2人に投与された血液の一部を保存していて、そこから微生物が見つかり、これが2人の感染症の原因とみられるということです。

この報告を受けて、厚労省は再生医療安全性確保法に基づき、THE K CLINICに、この再生医療の提供を、池袋クリニックの培養センターには、血液内のNK細胞の培養について、それぞれ一時停止するよう、25日付で命じたということです。