「十二月大歌舞伎」の取材会に登場した澤村國矢

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 歌舞伎俳優の澤村國矢(46)が25日、歌舞伎座「十二月大歌舞伎」(同月3日初日)の取材会に登場した。同公演で師匠である澤村藤十郎の芸養子となり、師匠の前名「澤村精四郎(きよしろう)」を襲名。襲名披露公演として第1部「あらしのよるに」では、狼ばりい役を勤める。

 一般家庭出身の國矢は劇団所属の10歳時に初舞台を踏み、16歳で藤十郎に入門。近年は中村獅童主演の「超歌舞伎」などで活躍中。襲名にあたり幹部への出世も決まり「覚悟を持ってやっていきたい」と意気込んだ。

 精四郎の名を継ぐことに、兄と慕う獅童は歌手・忌野清志郎さんの名前を引き合いに「良い名前だぜ“きよしろう”は。ロックの神様だ」と喜んだという。國矢は「字だけでは間違えられてしまうので(読み方も)声を大にして言っていきたい。そこで忌野清志郎さんとリンクして覚えてもらえば」と笑った。