与党が過半数の233議席確保できるか焦点…衆院選27日投開票

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 発足間もない石破政権の信任を問う第50回衆院選は27日、投開票を迎える。

 物価高対策を含む経済政策や、自民党の「政治とカネ」の問題を受けた政治改革などを争点に、自民、公明両党の与党で過半数(233議席)を確保できるかどうかが焦点となっている。

 衆院選は小選挙区選289、比例選176の総定数465議席を争う。小選挙区選に1113人、比例選に231人(重複立候補を除く)の計1344人が立候補している。

 石破首相(自民総裁)は、自公での過半数確保を勝敗ラインに掲げる。野党の立憲民主党などは与党を過半数割れに追い込み、政権交代を目指す考えだ。

 衆院選では、政治資金の問題があった自民前議員らの出馬した44選挙区が、選挙全体の勝敗のカギを握る可能性がある。前議員らのうち10人が自民の公認を受けられず、34人は比例選の重複立候補が認められなかった。首相は無所属で勝ち上がってきた候補を追加公認する考えを示している。

 衆院選は2021年10月以来3年ぶりで、小選挙区の「10増10減」を受けた新区割りでは初めてだ。1日の内閣発足から26日後の投開票は戦後最短となる。