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 野球に全てを捧げてきた青学大史上最高の主将がプロからも最大級の評価を得た主将・佐々木泰内野手(4年=県岐阜商)。広島から1位で指名されると一気に表情が緩み、「驚きという気持ちが一番でした」と喜びを表現した。

 まさに野球小僧だ。高校時代からその練習量には定評があり、同期の中で一番に頭角を現した大学でも練習量を減らすことはなかった。今年は主将としてもチームをけん引。結果が出なくても今春はリーグ制覇と全日本大学野球選手権連覇に導き、今秋は青学大史上初のリーグ4連覇まで成し遂げた。自身は10月8日の亜大戦で左手首付近に死球を受けると、その後は2試合スタメンを外れた。しかし、優勝が決まる最終週の中大戦は出場を直訴。4連覇を決めたきのう23日の2回戦は初回に二塁打を放った決勝の先制ホームも踏み、戦う姿勢を示し続けた。

 信条とするフルスイングで描いたアーチは東都現役最多の12本。プロでもその打棒で活躍するため「ここで一本打てることが自分のセールスポイントだと思っています」ときっぱり。世代屈指のアーチストが堂々とプロの世界へ飛び込んでいく。

 同じく1位には西川がロッテから指名された。同一大学から野手2人の1位指名はOBで、96年の井口(ダイエー)、清水(ロッテ)以来。昨秋のドラフトでは常広が広島、下村が阪神からそれぞれ1位指名を受けていた。