夏場に酷使した「エアコン」を「掃除」しようと思うのですが、何を用意すればよいでしょうか? また「節約効果」はありますか?

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夏の間に酷使したエアコンは、定期的なメンテナンスをしておくと、長く使用できるうえに節電効果を得られる可能性があるといわれています。本記事では、エアコン掃除が節電につながる理由や、掃除の際に役立つ道具を紹介します。具体的にどのような道具を用意すればよいか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

エアコン掃除が節電につながる

エアコンを定期的に掃除すると、節電につながるといわれています。エアコン内部にほこりやカビが溜まると、運転効率を下げる原因となるためです。
そのためエアコンを定期的に掃除することで、効率よく運転できるようになり、消費電力の削減につながる可能性があるのです。資源エネルギー庁のデータによると、フィルターを月に1・2回掃除すると、年間で31.95kwhの節電が可能で、電気代にすると約990円の節約につながる可能性があるとのことです。
 

エアコンの運転効果が高くなる

エアコン内部を掃除してきれいにしておくと、効率よく運転できるようになり、設定温度に達するまでの時間を短縮できる可能性があります。エアコンは、フィルターやファン、熱交換器にほこりやカビが溜まりやすく、汚れが蓄積すると運転効率が落ちると考えられています。
 

消費電力が抑えられる

エアコンを掃除して内部の部品がきれいになると、効率よく動作するようになり、少ないエネルギーで快適な風を送り出せるようになると考えられます。内部にほこりや汚れが溜まった状態だと、エアコンは設定温度に達するために通常よりも大きな力を必要とし、消費電力が増える場合があります。
しかし、クリーニングを行うとエアコンが負担なく稼働できるため、結果として消費電力の削減につながる可能性があります。

エアコンを掃除する際に便利な道具

エアコンを自分で掃除する場合に便利な道具を紹介します。まず、エアコンカバーの汚れや掃除後の水気を拭き取るために、複数枚の雑巾を用意しましょう。水拭きと乾拭きの両方に使えるため、何枚か準備しておくと便利です。雑巾は、100円ショップでも販売されており、複数枚購入しても、コストは数百円で収まると考えられます。
次に、フィルターや隙間の汚れを取り除くためのブラシを用意してください。軽くこするだけで比較的汚れが落ちるため、エアコンの細かい部分を掃除するのに適しているとされています。家に古い歯ブラシがあれば、再利用するのもよいでしょう。
洗剤もエアコン掃除に役立つアイテムです。フィルターやカバーの汚れに応じて、中性洗剤やアルカリ性洗剤、酸素系漂白剤を使い分けましょう。軽い汚れには中性洗剤、頑固な汚れにはアルカリ性洗剤や漂白剤を使用するとよいでしょう。
エアコンに付着したほこりやゴミを取り除くには掃除機も役立ちます。ただし、ノズルの種類に注意が必要です。ブラシタイプはほこりが引っかかりやすいため避けましょう。エアコンの隙間やフィルターの掃除には、細いノズルがおすすめです。
また、エアコン掃除の際は手袋も用意しましょう。掃除中に手が汚れないようにするとともに、洗剤による手荒れを防げる可能性があります。ほこりを吸い込まないようマスクを着用するのもよいでしょう。
ネットショップであれば使い捨ての手袋は100枚入りでおよそ100円前後、マスクは50枚入りでおよそ300円前後から販売されており、数百円で買いそろえられると考えられます。

エアコンを掃除すると効きがよくなり節電につながる可能性がある

エアコン掃除を適切に行うことで、冷暖房の効率が向上し、消費電力を削減できる可能性があります。雑巾やブラシ、洗剤、掃除機などの必要な道具をそろえ、定期的にメンテナンスしておくと、エアコンの寿命を延ばしつつ、電気代の節約につながるかもしれません。
エアコンの中でもフィルターやファンの掃除は比較的簡単に行えるため、手軽に始められる節電対策として取り組んでみるのもよいでしょう。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー