加藤小夏はヒロインとしての“眩しい存在感”がいよいよ開花(高倉文紀/美少女・女優評論家)
【2024秋ドラマ 注目美女の素顔と実力】#12
加藤小夏
「ウイングマン」(テレビ東京系)
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2024年秋の連ドラには期待の次世代女優も多数出演している。特に、「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS系)出演の鳴海唯、「高杉さん家のおべんとう」(中京テレビ制作・日本テレビ系)出演の平澤宏々路、「初めましてこんにちは、離婚してください」(MBSほか)ヒロインの林芽亜里は名前を覚えていきたい逸材だ。
そして、秋ドラマが飛躍のきっかけになりそうなのが、22日放送開始の「ウイングマン」(テレビ東京系毎週火曜深夜0時30分〜)でヒロインを演じる加藤小夏。
西野七瀬や山下美月の主演でドラマ化された「電影少女」などの作品で知られる桂正和が1980年代に「週刊少年ジャンプ」に連載していた人気SFマンガが原作で、主演は藤岡弘、の長男・藤岡真威人。加藤小夏は異次元世界からやって来た謎の少女・アオイを演じる。
3年前に日刊ゲンダイで彼女について「たぶん、タイムマシンで少し未来から来た女性の役を演じたら、すごく似合うはずだ」と書いたことがあるが、未来人ではないけれど、異次元という、この世界ではないところから来た女性を演じることになった。既にドラマのキービジュアルが公開されているが、加藤の未来派チックな髪色やセクシーな衣装にも注目が集まりそうだ。
1999年6月26日生まれ、東京都出身。中学生の時にスカウトされて、芸能界入り。連ドラ初出演でヒロインのひとりを演じた18年放送の「アイズ」(BSスカパー!)の原作も今回と同じく桂正和だ。22年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で源実朝の正室・千世を演じたほか、23年放送の門脇麦主演ドラマ「ながたんと青と-いちかの料理帖-」(WOWOW)では人気芸妓を艶やかに好演した。
今回のドラマを手がけるテレビ東京の前田知樹プロデューサーは公式コメントで「ヒロインとしての眩しい存在感と、本格派の演技力、制作陣が思い描いたそんなアオイ像にピタリと一致した」と加藤を高く評価する。
前田プロデューサーの「ヒロインとしての眩しい存在感」という表現には強く共感できる。それこそが加藤小夏の魅力であり、物語のセンターに立つ姿がよく似合う女優だと思う。
25歳になって、いよいよ、その素質が大きく開花しそうだ。
東京育ちながら子供時代はよく川に飛び込んで遊んでいたという彼女は、好きな自然音が川の音で、「今でも、川沿いを歩いていると、川が流れる音が、いいなって」(タレントパワーランキングWEB.19年3月11日配信)と語る。
この秋のドラマでは、抜群にみずみずしくて爽やかな彼女の演技から聞こえてくるすてきな音色に耳を澄ませてほしい。
(高倉文紀/美少女・女優評論家)