衝撃の巨額契約から1年でWSに導く 大谷翔平の異次元の影響力にド軍同僚も脱帽「僕らが思っていた以上に人格者」

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ベンチでも野球少年のように感情をむき出しにして振る舞う大谷。(C)Getty Images

 結果的に影響力の大きさを感じさせるシーズンとなった。昨オフにドジャース入団以来、世界的な話題を集めてきた大谷翔平のそれだ。

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 昨オフにドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)の超大型契約を締結した大谷。“スポーツ史上最高額”とも言われるメガディールに、97%後払いを組み込む異例の交渉を行った偉才は、シーズンを通して球界のみならず、お茶の間からも関心を集めてきた。

 世界の注目に大谷も答えた。右肘側副靭帯の損傷によるリハビリのため、「打者専任」となったレギュラーシーズンでは、史上初となる「シーズン54本塁打・59盗塁」を達成。チームも危なげなくポストシーズン進出を決めると、リーグ優勝決定戦ではメッツを撃破してワールドシリーズにまで駒を進めた。

 グラウンド外でありとあらゆる話題を振り撒きながら、試合では周囲の想像を凌駕する結果を出す。重圧をはねのける二刀流スターの凄まじい才覚には、ドジャースの同僚は改めて賛辞を贈る。現地時間10月20日に行われた会見で、キケ・ヘルナンデスは、舞台裏だからこそ見える大谷の人となりを語った。

「ショウヘイは僕らが思っていた以上に人格者だし、冗談を言うのが好きな人間だ。彼にはどこか子どものようなエネルギーがあって、それが彼にのしかかる多大なプレッシャーから解放しているんだと思う。だから球界最高の野球選手なんだ」

 さらに「ショウヘイは、サンディエゴに向かうバスや飛行機に乗っている時、まるでパーティーみたいに音楽が鳴り響いているのに、座って平然と漫画を読んでいる。それがショウヘイなんだ」とエピソードを明かしたヘルナンデスは、改めて大谷の異能ぶりを強調した。

「カーショウも数日前に言っていたけど、僕も同じ意見だ。ショウヘイのチームメイトであることを誇りに思うよ。トミー・ジョン手術のリハビリをしながら、MVP級のシーズンを送る姿を見るのは本当に素晴らしい」

 ワールドシリーズでは、ヤンキースと対戦するドジャース。東西の名門対決で大谷がいかなるパフォーマンスを披露するかに興味を抱かずにはいられない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]