“不良債権”扱いのレンドンは来季ベンチ要員か 現地識者が補強やコンバートの可能性を示唆「レギュラーでサードを務めることはなさそうだ」
文字通り不良債権化しているレンドン。来季はまずシーズンを通して出場を果たしたい(C)Getty Images
2024年のMLBレギュラーシーズンにおいて、エンゼルスは球団史上ワーストとなる99敗を記録した。主力選手の故障離脱が低迷の要因となったことは言うまでもなく、打線の軸として期待されたアンソニー・レンドンもその内の1人に数えられる。
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レンドンは2020年に7年2億4500万ドル(当時約368億円)という大型契約でエンゼルスに加入したものの毎年のように負傷欠場を繰り返し、今季もわずか57試合の出場、本塁打ゼロなど、球団やファンの期待とは程遠い成績で終えている。
長期契約を結びながらも常時出場を果せておらず、レンドン本人はもちろん、球団の管理体制を問う厳しい声も少なくない。その中で、オフシーズンに入った現在、米国内では34歳の来季の起用法について、新たな方向性が示されるとの見通しも伝えられている。
エンゼルスの情報を専門に扱う『ANGELS NATION』が現地時間10月18日、「エンゼルスはついにレンドンに対する新たなアプローチを試そうとしている」と報じた。
その中では、メジャー公式サイト『MLB.com』においてエンゼルスを担当するレット・ボリンジャー記者のレポートを引用。「レンドンは2025年と2026年でそれぞれ3850万ドルが支払われる予定なので、オフシーズン中に放出されることはないが、エンゼルスはレギュラーのサードを補強するか、ルイス・レンヒーフォをそこに配置する可能性がある。しかし、レンヒーフォにも怪我の懸念があるため、エンゼルスは内野陣の補強が必要となるだろう」との見解を記している。
その上で『ANGELS NATION』では、「ボリンジャーの報告によると、エンゼルスはまだ具体的なプランを決めていないようだが、少なくとも来シーズン、レンドンがレギュラーでサードを務めることはなさそうだ」と見込んでおり、「それは彼や球団にとって最良の選択肢かもしれない」と指摘。さらに来シーズンでの起用については他にも、「エンゼルスが絶対に避けるべきなのは、彼が平均的な成績を収めながら100試合に出場できると“楽観的”に考え、何の対策も講じないことだ」と訴えている。
また同メディアは今回のトピックにおいて、レンドンのエンゼルス在籍期間での実績を踏まえ、「この契約は純粋に『野球界最悪』のものとなった」などと断じている。もはや「不良債権」との不名誉な評判が定着してしまっているレンドン。来季、汚名返上となる活躍をみせることができるだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]