今季は先発がまだ1試合しかない遠藤。(C)Getty Images

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 周囲の喧騒に惑わされず、出番が訪れたときに備える姿勢に好感を持たれた。 リバプールの遠藤航は、アルネ・スロット新監督の下で出場機会に恵まれていない。それだけに、1月にも移籍する可能性が取りざたされている。プレミアリーグの複数クラブや、最近ではインテルの関心も報じられた。 だが、遠藤自身はリバプールでチャンスが巡ってくると信じている。過密日程で多くの大会を戦い抜いていくには、層の厚さが必須であり、だからこそピッチに立つ機会はあると強調した。 これを受け、リバプール専門サイト『Anfield Index』は10月13日、「1月移籍への関心が噂されるなかで、エンドウはくじけていない」と報じている。「呼ばれたときにいつでも準備を整えておけるように集中しており、プロ意識の高さと挽回力を示している。それは監督の目にも留まった。(前節試合後の賛辞は)たとえ出場時間が限られていても、エンドウがチームにポジティブなインパクトを与えることを強調している。出場機会によらず、卓越しようという責任感の強さは、エンドウの性格と仕事ぶりを物語っているのだ」【画像】小野伸二、セルジオ越後、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開!

 同メディアは「日本代表では試合勘を保つためのさらなる機会があった。シーズンが進んでいくなかで、リバプールの役に立つかもしれない。サウジアラビア戦でエンドウはスキルとスタミナを示した。それらは、アンフィールドに来てから彼を貴重な財産としている。代表でのパフォーマンスは彼の能力を思い出させるものであり、リバプールに対する献身は彼の決意の表れだ」と続けた。「試合のメンバーからも外れたのは1試合だけだが、エンドウの貢献はピッチの外にも及んでいるかもしれない。彼の献身的な姿勢とプロ意識の高さは、リバプール陣営において高い水準となっているのだ。複数の大会で競っていくことを目ざすクラブにとって、エンドウのような選手たちは重要だ。リバプールがタイトルを追い求めるうえで、彼の存在は選手層を厚くしてくれる」 日本代表キャプテンは、苦境においても黙々と仕事に集中している。その姿勢はスロットの下で報われるのか。今後の起用が注目される。構成●サッカーダイジェストWeb編集部