「お〜いお茶新俳句大賞」世界60カ国から約51万人、約189万句の応募の中から入賞作品2000句を発表、文部科学大臣賞は福岡県の川崎智美さん/伊藤園

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伊藤園は10月9日、入賞作品を商品パッケージに掲載することが特徴の「第三十五回 伊藤園お〜いお茶新俳句大賞」入賞作品2000句を決定し、都内で表彰式を開催した。審査員は、俳人の夏井いつきさんや作家のいとうせいこうさん、宮部みゆきさんら11人が行った。

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188万9582句の中から、最高位の文部科学大臣賞に福岡県福岡市の川崎智美さん(38歳)の作品「二億年の地層の春っぽい部分」が選ばれ、文部科学省総合教育政策局生涯学習推進課リカレント教育・民間教育復興室長の西明夫氏から表彰された。

また、金子兜太賞には、千葉県市川市の菱木あかねさん(11歳)の作品「ランドセル暴れる文豪つめこんで」が選ばれた。

伊藤園の本庄周介副社長は、「今回は、全国から約51万人の応募があった。たくさんの句を応募いただき、応募者や関係者のみなさまに大変感謝している」と話した。

「お〜いお茶新俳句大賞」は、第1回は約4万句だったが応募数は年々増加し、現在では約200万句の応募を集める日本一の俳句創作コンテストになった。累計応募句数は4546万6720句となっている。

【大賞の各作品】

▽小学生の部(幼児含む)
「ふでばこにしまうやわらかいはるのくさ」
東京都中野区 小宮花菜さん 8歳

▽中学生の部
「コーンスープ残り一粒反抗期」
兵庫県川西市 小西悠生さん 14歳 

▽高校生の部
「鯨鳴く届かぬ声は僕が聴く」
大阪府大阪市 谷口蓮於さん 18歳

▽一般の部A(40歳未満)
「日記書く自分と飲みに行きたい日」
北海道函館市 水関実法子さん 27歳

▽一般の部B(40歳以上)
「グレイヘアの紅いヘアピン若葉風」
兵庫県明石市 安藤浄子さん 80歳

▽英語俳句の部
first date
wrong shoes
can’t concentrate
「(直訳)初めてのデート/この靴じゃなかった/ずっとうわのそら」
兵庫県三田市 奥山華さん 17歳

▽新俳句フォトの部
「元旦に友と二人で待つ日の出」
三重県度会郡 奥野恭平さん 21歳

新俳句フォトの部の大賞作品