旧ジャニーズ性加害問題当事者、会見後の木村拓哉「show must go on!」に不快感 「空気すら読めない発言」
旧ジャニーズ事務所(現SMILE―UP.=スマイルアップ)の創業者・故ジャニー喜多川氏による性加害問題をめぐって、9月に解散した「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の元メンバーである志賀泰伸さん、長渡康二さん、中村一也さんが2024年10月9日、東京・内幸町の日本記者クラブで会見を開き、現役タレントによる「不適切発言」を疑問視した。
当事者らは旧ジャニーズ事務所が23年9月7日に会見を行い、ジャニー氏による性加害を事実と認めてから1年を受け、今の思いについて語るために会見を開いた。
「大人として情けない」、タレントが発言しにくいのは「根強い問題」
中村氏は「タレントさんにこの問題について発言を強要するつもりはないですが、コメントされた中には事実にフタをして『show must go on!』。空気すら読めない発言であったり、横一列決まっているかのような『噂程度でしか知らなかった』。退所はしておりますが、実質最年長であった(人物が)発言し、1人でも不幸になる人がいればそこは考えなければと、意味不明な言葉には違和感があります」とタレントについて語った。
23年9月7日の会見後、元「SMAP」で俳優の木村拓哉さんがインスタグラムに敬礼風のポーズを取った自身のアップの写真とともに、「『show must go on!』PEACE!!STAYSAFE!」と投稿した。「show must go on」は「ショーは続けなければならない」という意味の慣用句だ。英語圏のショービジネスで広く使われているが、故ジャニー氏のモットーとしても知られていた。この言葉はSNS上で賛否の意見が寄せられていた。
さらに中村さんは会見で「デビュー組の方で1人、SNSで発信してくれた方がいましたね。堂本光一さんが誹謗中傷について啓発を1度行ってくれたことはありましたね。こういった問題が事実認定とされながら公に出て、それに対してタレントさんが口をふさいでいるというのは、自分は芸能界にいてとかそういうわけではないので、また事情が違うんですけど、大人として情けないなという風に感じます。タレントさんが言いづらいことはやはり根強い問題だと思います」と主張した。