「ジャンポケ」斉藤慎二が“吉本クビ”になった「3つの理由」が、松本人志に及ぼす「深刻影響」
書類送検が明らかになった当日に契約解除に
お笑いトリオ『ジャングルポケット』斉藤慎二の“事件”が『ダウンタウン』松本人志にも“暗い影”を落としている――。
斉藤は今年7月、東京・新宿区に停車していたロケバス内で20代女性タレントに性的暴行を加えた疑いで、警視庁に書類送検されていたことがわかった。
捜査関係者によると、斉藤は
「軽率な行為で相手や自分の家族に迷惑をかけ、反省しています」
と話し、女性は
「許すことは絶対にできません」
と話しているという。
所属の吉本興業は10月7日、声明を発表し、女性や関係者に謝罪した上で
《本日、斉藤とも協議の上、マネジメント契約を解除いたしました》
と報告した。
斉藤と20代女性との間にトラブルがあったことは紛れもない事実だが、あくまで書類送検の段階。ここから検察が起訴か不起訴かを判断する。
斉藤の妻でタレントの瀬戸サオリはインスタで
《一部報道に誤りがある》
とした上で
《相手の方からも行為がありSNSをフォローしたり連絡先を交換していた》
《一方的な行為ではなかったことを伝えている》
と訴えている。
にもかかわらず、吉本は早々に契約解除を決めた。スポーツ紙芸能担当記者は3つの理由を挙げる。
コンプライアンス遵守を徹底してきた吉本興業
「1つは過去にも不倫報道で世間を騒がせたこと。普段は腰が低く、偉ぶるところもないが、最大のネックは“女グセ”。何度注意しても直らない。結果、警察沙汰となり、吉本もかばうことはできなくなった」
2つ目は現場がロケバス車内だったこと。
『アンジャッシュ』渡部建が多目的トイレで情事に及んだのと同じで、本来の使途とは異なる。ロケバスはスタッフやほかのタレントも利用するため
「看過できないとなった」(同・スポーツ紙記者)
という。
最後の3つ目は斉藤の“報告遅れ”だ。
吉本はここ数年、コンプライアンス遵守を徹底してきた。
松本の文春報道が出たあとには、所属芸人を集めて講習会を行い、女性トラブルを避ける方法や、トラブルに発展した場合はただちに報告するよう厳命していた。
「しかし斉藤は7月に問題が発生したあとに、吉本にすぐには伝えなかった。そのうち精神的なストレスで体調を崩し、肺炎で入院。吉本は異変を察知し、調べたところ今回の件が発覚した。ネット上では吉本が病気を理由に事件を“隠ぺい”したという指摘も飛んでいるが、斉藤が入院したのは事実だし、むしろバレないように動いていたのは斉藤のほうですね」(テレビ局関係者)
今回の処分が、吉本のみならず、テレビ局など芸能界にもたらす影響は大きい。
逮捕・起訴された場合はもってのほかだが、コンプラに著しく抵触し、芸人としてあるまじき行為を行った者には、容赦なく「契約解除」を突き付けることがわかった。
となると、現在進行形の松本の裁判で、万が一、松本の訴えが却下されれば
「松本さんであっても契約解除となる可能性が高い。でないと、斉藤さんへの処分と整合性が取れなくなってくる」(お笑い関係者)
という。
松本は昨年12月に性加害疑惑を報じた週刊文春を発行する文藝春秋などを名誉毀損で訴えた。10月8日には次回の審理が11月11日に非公開で行われることが明らかになったが、ゆくゆくは松本の本人尋問が行われ、それを経て判決に至る。
「裁判はあくまで文春記事の真実相当性を争うものだが、松本さん側の主張が通らなければ、性的行為の強要は『あった』と解釈されてもおかしくない。芸人としてあるまじき行為ということで、吉本は被害女性に謝罪し、契約解除を選択するしかないのではないか」(前出・スポーツ紙記者)
以前の吉本なら、“金看板”である松本の訴訟を全面バックアップしていただろうが、今回は裁判の結果次第で“利益相反関係”になるため、一定の距離を置いている。
前出のスポーツ紙芸能担当記者は
「松本さんが裁判で負けた場合、法的には吉本が松本さんに損害賠償を求めてもおかしくない」
と語る。
松本にとって、ジャンポケ斉藤の“事件”は人ごとではないようだ――。