自分や親族の希望する葬儀形式の圧倒的1位「家族葬」身内だけで見送りたい、見送られたい以外の理由とは
葬儀はかつて宗派に倣うケースが一般的だったが、昨今では故人の意向や遺族の気持ちを尊重して、さまざまな形式で執り行われている。通夜や告別式といった儀式を行わず、火葬だけを行う「直葬・火葬式」という場合も。株式会社NEXERはこのほど、「イオンのお葬式」と共同で、事前調査で「直葬・火葬式を知っている」と回答した全国の男女687人を対象に行った「葬儀の形式」に関するアンケート結果を公開した。
「直葬・火葬式」に参列・列席したことはあるか聞いたところ、48.8%と半数近くが「ある」と回答。感想としては「本人や周りがいいなら、シンプルでとてもいいと思う」(30代・女性)、「面倒ごとが無くて、スムーズだった」(30代・男性)、「会えなくなる喪失感があった」(30代・女性)、「お別れはさみしいですが、家族だけで静かに出来たり過ごせるのはいいと思いました」(40代・女性)、「お別れの時間が短く寂しく思えた。でも実際問題、費用や時間を考えると効率は良いかも」(40代・女性)などがあった。
自分の葬儀はどのような形式が良いと思うかに関しては、断然1位は「家族葬」で59.4%だった。主な理由として「一番近くにいた家族に見守られて旅立つのは幸せだと思うから」(20代・女性)、「静かにお金をかけずにやってほしい。死んでまで家族に負担をかけたくない」(30代・女性)、「親しい人間にだけ看取られたいのと、あまり大々的にやって費用面で家族に迷惑をかけたくない」(30代・男性)、「家族以外を呼ばなくて良いので、遺族も楽だと思うから」(40代・女性)、「家族だけでこじんまりとやってほしいので」(50代・男性)などが挙げられた。
親族の葬儀はどのような形式が良いと思うかについても「家族葬」が63.6%と圧倒的だった。主な意見として「最期は他人に邪魔されずにゆっくり別れを惜しみたい」(30代・女性)、「あまりお金をかけたくないのと、親族の不幸を他人にあまり早く知られたくない」(30代・女性)、「遺品や遺書から関係者を探したりするのがややこしくて面倒だと感じたから」(30代・女性)、「料金的にも程よく形式的にも丁度いいから」(40代・女性)、「親は高齢だし、参列してもらうのも大変だと思うから」(40代・男性)などが寄せられた。
(よろず~調査班【ライフ】)