イ・スンヨプ氏は2023年に「斗山ベアーズ」の監督に就任した(出典:イ・スンヨプInstagram)

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 2004年から11年まで日本プロ野球(千葉ロッテ、読売ジャイアンツ、オリックス・バファローズ)で活躍し、現在は韓国プロ野球の斗山(ドゥサン)ベアーズ(以下、斗山)で監督を務めているイ・スンヨプ氏が3日、ポストシーズンワイルドカード決定戦で敗退し、ファンからブーイングが浴びせられた。イ・スンヨプ監督は「憂鬱で心が痛い」と頭を下げた。

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 斗山はこの日、ソウル蚕室(チャムシル)球場で行われた「2024 新韓SOL Bank KBOリーグ」ワイルドカード決定戦の2回戦でkt wizと対戦し、0対1で敗北。1回戦でも負けているため、準プレーオフ進出を逃した。

 イ・スンヨプ監督は、23年に斗山の監督に就任。同年は5位でワイルドカード決定戦に進出したものの、1回戦で敗退した。そんなイ監督は就任以降、ポストシーズンゲーム全てで黒星続きだ。

 試合終了後、イ監督と選手団がグラウンドに整列し、ファンへあいさつをしたが、ファンは歓呼の代わりにやじを飛ばし、失望感と怒りをあらわにした。また一部のファンは、試合が終わってからも1時間以上、選手団専用出入り口周辺にとどまり、「イ・スンヨプ、出て行け!」と叫んだり、イ・スンヨプ監督が現役時代に所属し、活躍していたサムスン・ライオンズの代表応援歌に乗せて「サムスンへ戻れ」と歌ったりしていたという。

 イ・スンヨプ監督は、試合後の公式記者会見に出席し「2敗して(負けて)シーズンを終え、心が痛い。2試合とも無得点で終わった。野球は、どちらのチームが、より多くホームベースを踏んだかによって勝敗が決まるのに、一度も力を発揮できずに敗北した」とコメント。そして「短期決戦では、いかに後続打者につなぎ、チャンスを逃さないか、その結束力が重要だ。にもかかわらず、三振が多く、ホームでもアウトになった」と悔しさをにじませた。

 ファンに対しては「本当に申し訳ない」と伝え、「選手たちが勝利をつかみ取ろうとする姿を見て、監督として彼らの助けにならなければと感じた。しかし、私にはまだそれが足りていなかったのだと思う」と分析。最後に「選手たちは、本当に一生懸命戦っていた。選手たちはとても苦労したし、応援してくれたファンには感謝している」と述べた。

(よろず~ニュース・椎 美雪)