シャドーボクシングをする井上拓真(撮影・佐藤厚)

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 「ボクシング・WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(13日、有明アリーナ)

 王者の井上拓真が3日、横浜市内で、堤聖也を相手に行う3度目の防衛戦へ向け公開練習を行った。

 2人は高校時代に対戦して拓真が勝利。リベンジをアピールしてきた堤に対し、拓真は「テーマはTシャツの通り『OVER POWERED BLOW』。圧倒的に勝てるように、返り討ちにして勝ちたい」と、新Tシャツのスローガンを引用して宣言した。

 練習では、堤と何度かスパーリングした、兄で4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥が、仮想・堤としてスパーリングパートナーを務めた。拓真は詳細を秘したが、78回中10回以上は費やし「手応えはバッチリ。それはもう、いろいろやりましたので」と自信を深めた様子だ。

 父の井上真吾トレーナーは「尚弥がいろいろ想定した動きをする中、(拓真は)全部反応して対応して、自分がプラスアルファのアドバイスをしたら忠実にやってくれるので、すごくいい」。大橋秀行会長も「尚弥はうまい。それに拓真がすぐ、すごく反応して」と一端を説明。世界一のサポートを得て、防衛にまっしぐらだ。