イスラエル防空網、イランの攻撃に準備万全 米が攻撃間近と警告

写真拡大

[ワシントン/エルサレム/カイロ 1日 ロイター] - 米ホワイトハウス高官は1日、イランがイスラエルに対して弾道ミサイル攻撃を行う差し迫った兆候があると明らかにした。 

イスラエル軍のハガリ報道官は現時点で脅威は確認されていないとしつつも、同国の防空システムはイランからのいかなる攻撃に対しても完全に準備が整っていると言明した。

米ニュースサイトのアクシオスは関係筋の情報として、イランは12分以内に目標に到達できる弾道ミサイルでイスラエルを攻撃すると予想されていると報じた。より時間がかかる無人機(ドローン)や巡航ミサイルは使用しない見通しという。

米高官は、イランの対イスラエル攻撃が実施されれば、イランが4月にイスラエルの特定の標的に対しドローンとミサイルを発射した攻撃と同規模もしくはそれを上回る規模になる可能性があるという認識を示した。ただこの評価は初期の兆候に基づくもので、確実なことは言えないと述べた。

ハガリ報道官は、イランからのミサイル攻撃が大規模なものになると見込まれるため、そのような事態に備えて屋内の安全な場所に避難するよう国民に呼びかけた。

また、アクシオスによると、オースティン米国防長官とイスラエルのガラント国防相がイランによるミサイル攻撃の差し迫った脅威とイスラエルの防衛態勢について協議した。

米高官は「イランがイスラエルに直接軍事攻撃を行えば、イランに深刻な結果を招くだろう」としたほか、米国はこの攻撃からイスラエルを守るための防衛準備を積極的に支援していると述べた。

ハガリ報道官も、イスラエルと同盟国は十分な準備態勢を整えており、イランからのいかなる攻撃も結果を伴うとけん制した。

イランの国連代表部からはコメントを得られていない。