スタジオジブリ・宮崎駿監督の密着ドキュメンタリー映画、台湾で10月10日に公開

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2024年9月25日、台湾のポータルサイト・巴哈姆特は宮崎駿監督のドキュメンタリー映画「与夢前行(訳・夢と共に歩む)宮崎駿:君たちはどう生きるか創作全記録」が10月10日に台湾で公開されると報じた。

記事はまず、「本作はNHKの荒川格ディレクターが7年にわたり宮崎監督に密着取材したドキュメンタリー映画で、スタジオジブリでの日々が2時間にわたって描かれている。25日に公開された最新予告編では、宮崎監督の知られざる日常が映し出され、『君たちはどう生きるか』の創作過程の秘話やスタジオの内部が明かされた」と紹介し、「宮崎監督の長年の友だった『パクさん』こと高畑勲監督への深い思いをはじめ、プロデューサーの鈴木敏夫氏も登場し、スタジオジブリの三巨頭が50年にわたって築いた真の固い友情も余すところなく描かれている」と述べた。

その上で、「宮崎監督は13年に公開されたアニメ映画『風立ちぬ』の後に引退を発表したが、わずか3年で『君たちはどう生きるか』の制作に復帰した。引退撤回の理由について、鈴木氏は高畑監督の影響だと語っている。高畑監督の逝去後、宮崎監督は『高畑さんは雷神になった』と語った。また、『君たちはどう生きるか』に登場する大伯父は高畑監督がモデルになったそうだ」と伝えた。

また、「『火垂るの墓』を手がけた高畑監督は、18年に肺がんで82歳で亡くなった。三鷹の森ジブリ美術館でお別れ会を行い、宮崎監督は追悼文を読み上げる際に何度も涙を流し、おえつを漏らしながら『僕はパクさんと夢中に語り明かした、ありとあらゆることを。中でも作品について。僕らは仕事に満足していなかった。もっと遠くへ、もっと深く、誇りを持てる仕事をしたかった。何を作ればいいのか、どうやって。パクさん、僕らは精一杯あの時生きたんだ。膝を折らなかったパクさんの姿勢は、僕らのものだったんだ。ありがとう、パクさん。55年前にあの雨上がりのバス停で声をかけてくれたパクさんのことを忘れない』と語った。このシーンもドキュメンタリーの中に収録されている」とし、「『雨後のバス停』のエピソードはアニメ映画『となりのトトロ』の名シーンを思い起こさせる。トトロたちがバス停で猫バスを待つ場面を覚えているファンも多いだろう」と述べた。(翻訳・編集/岩田)