一人暮らしなので、洗濯は「週に1回」まとめて行っています。毎日使う場合と比べ、年間の洗濯費用はどれだけ変わるでしょうか?

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一人暮らしをしていると1日の洗濯物の量はさほど多くないため、電気や水道料金節約するためにもまとめて洗濯をしているという人も多いでしょう。洗濯機を利用している中で気になるのが、頻度の違いによる費用差です。本記事では、洗濯機の種類と使用頻度別に年間費用を計算するとともに、洗濯機にかかる費用を節約するポイントを紹介します。

洗濯機の種類別に年間費用を計算

今回の計算で使用する洗濯機の消費電力量と使用水道量を表1にまとめました。この情報を用いて年間にかかる費用を計算していきます。
表1

種類 消費電力量 使用水道量 縦型洗濯機 約100Wh 約113L ドラム式洗濯機 約70Wh 約80L

※筆者作成
なお、電力料金の目安単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している「31円/kWh(税込み)」を、水道料金は、東京都水道局が提示している「0.24円/L(税込み)」を使用します。
 

【縦型洗濯機】週1回・毎日使用した場合の年間費用

洗濯1回にかかる電気代と水道代は以下の通りです。

電気代:100Wh÷1000×31円/kWh=3.1円
水道代:113L×0.24円/L=27.12円
洗濯1回あたりの費用:3.1円+27.12円=30.22円

毎日洗濯した場合、年間でかかる費用は約1万1030円です。洗濯の頻度を週1回に減らすと年間で約1571円となるため、約9459円節約できる可能性がありまます。
 

【ドラム式洗濯機】週1回・毎日使用した場合の年間費用

洗濯1回にかかる電気代と水道代は以下の通りです。

電気代:70Wh÷1000×31円/kWh=2.17円
水道代:80L×0.24円/L=19.2円
洗濯1回あたりの費用:2.17円+19.2円=21.37円

毎日洗濯した場合、年間でかかる費用は約7800円です。洗濯の頻度を週1回に減らすと年間約1111円となるため、約6689円節約できる可能性があります。
 

洗濯にかかる費用を節約するコツ

ここでは、洗濯にかかる費用を節約するためのコツを4つ紹介します。
 

スピードコースを利用する

スピードコースは短時間で洗濯が完了するメニューで、自動的に電力や水の使用量を抑えられる可能性があるようです。汚れものをためておくのに抵抗がある人や、洗濯にかける時間を減らしたい人におすすめです。
 

乾燥機を使わず扇風機を活用する

洗濯物を乾かす際、乾燥機を使うと電力消費が大きくなる傾向がありますが、扇風機を活用することで節電につながる可能性があります。扇風機を使う際は、洗濯物ごとの間隔を広く取り、風通しをよくして効率的に乾かしましょう。扇風機の風をあてることで乾燥が早まり、湿気やニオイの発生も防げると考えられています。
 

フィルターはこまめに掃除する

洗濯にかかる費用を節約したいなら、洗濯機や乾燥機のフィルターはこまめに掃除しましょう。フィルターが汚れていると、乾燥効率が大幅に低下して乾燥時間が長くなり、無駄に多くの電力を消費してしまう可能性があります。
 

洗剤は適量使う

洗剤が過剰に使われると、すすぎの際に必要な水の量が増え、水道代が高くなる可能性があります。洗剤は洗濯機の指示に従い、適切な量を使うことが重要です。適量の洗剤を使うことですすぎの回数が減り、水道代や洗剤代の節約につながる可能性があります。
 

洗濯頻度を毎日から週1回に減らすと年間約6000~9000円の節約になる

洗濯の頻度を毎日から週1回に減らすと、年間で約6000~9000円の節約につながる可能性があります。そのため、洗濯物の量が少なくまとめて洗うことに抵抗がなければ、週1回のほうが家計に余裕が生まれるといえるでしょう。
ただし、この金額は使用する洗濯機の種類やメーカーによって異なる可能性があるため、あくまで参考程度にしてください。
そのほかにも、洗濯にかかる費用を節約するコツは多くあります。自分に合った方法で洗濯機の利用にかかる水道代と電気代を節約しましょう。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
東京都水道局 節水について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー