【MLB】マーリンズ 4−20 ドジャース(9月18日・日本時間19日/マイアミ)

 敵地に詰めかけたファンも立ち上がって声援を送る中、その場にいたすべての人が期待した通りの結果を出してしまうのがスーパースターたる所以だろう。ドジャースの大谷翔平投手が5打数5安打で迎えた9回の第6打席で、3打席連続アーチとなる51号を放った。スタジアムでは歓声を通り越し、信じられないものを見たといったようなどよめきが収まらなかった。

【映像】大谷、“超弩級”51号弾で球場騒然の瞬間

 「1番・DH」でスタメン出場した大谷は、勝てば12年連続、自身としては初となるポストシーズン進出が決まる一戦で7回までに5打数5安打2本塁打7打点と大爆発。試合前半で今季50個目、51個目の盗塁も決めており、第4打席と第5打席の連続ホームランでそれぞれMLB史上初となる「49本塁打49盗塁」「50本塁打50盗塁」も達成していた。

 さらに9回、大差がついたため野手登板となったマーリンズのブルーハン内野手が死球とヒットでランナーを2人出したため、2アウトながら大谷にこの日6度目の打席が回ってきた。まさかの第6打席に、マーリンズの本拠地ローンデポ・パークのファンも大喜び。昨年のWBCで大谷が大活躍した球場ということもあるのか、この3連戦では大谷に対する歓声が目立っていたが、この打席も大谷が打席に入ると両軍のファンが立ち上がり、MVPコールまで起こるなど異様な雰囲気に包まれた。

 一方的な試合展開で集中するのが難しいなか、登板した野手も大谷相手に変な球は投げられず、一方の大谷も打ち損じるわけにはいかないという重圧のかかる場面だったが、ここで打ってしまうのが大谷だ。2ボールからの3球目をフルスイングすると、カメラも追えないほど高く大きく上がった打球がライトスタンド上段へ。これが飛距離440フィート(約134.1メートル)の特大51号となり、大谷が見事3打席連続ホームランを記録した。
 
 大谷自身初となる1試合6安打、3ホームラン、10打点、そして「50-50」も一瞬で更新してしまった「51-51」に球場は騒然。大きな口を開けるファンや頭を抱えるファンも続出し、しばらくざわつきが続いていた。

(ABEMA『SPORTSチャンネル』)