巨人V奪回迫る中、注目集める「陰のMVP」29歳内野手の奮闘に「まさに安打製造機」

写真拡大 (全2枚)

吉川の攻守にわたっての奮闘が認められている(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 巨人は16日の中日戦(東京ドーム)に7−1と勝利。投打ががっちりかみ合い、中日に連勝。セ・リーグで70勝一番乗り、貯金は今季最多の「15」とした。

【動画】6回に2試合連続弾となる5号ソロを放った吉川の打撃シーン

 打線は初回に主砲、岡本和真が2戦連発となる24号2ランを放ち、先制。1点差に迫られた6回にはこちらも2試合連続弾となる吉川尚輝に5号ソロが飛び出し、再び2点差と突き放す。

 これで今季8試合目の先発登板となった赤星優志も初回からテンポ良く投げ、中日打線を封じ込める。6回3安打1失点と力投し、待望の今季1勝目をマークした。

 またシーズンも残り12試合。終盤に入り、2位の阪神も2差と並走。しびれる優勝争いが続く中で、存在感を示しているのはプロ8年目、29歳シーズンの吉川にもある。

 16日の試合は「3番・二塁」として先発。主砲、岡本とともに2試合連続弾でチームをけん引。1点差に迫られた6回に相手先発、松木平優太の初球チェンジアップを完ぺきにとらえて、右中間へ運んだ。

 チームを勢いづける5号ソロ、この試合は初回に死球で出塁すると3回には中前打、6回のソロホームランなど4打席すべてで出塁を果たした。

 9月の月間打率は「.434」をマーク。19戦連続出塁とメジャーでは「ミスターセプテンバー」ともいわれる、シーズン終盤にきて、勝負強さを発揮している。

 吉川においては忍者守備ともいわれる、守備範囲の広さも魅力の一つ。走攻守に優れた背番号2の奮闘にはSNS上でもファンの間から「尚輝、たまらん!」「よく育った」「まさに安打製造機」「巨人魂がしっかり継承されている」など称賛の声が高まっている。

 16年のドラフト1位入団。潜在能力の高さは誰もが認めながら、スタミナ面が課題とされていた。しかし今季は主将の岡本とともに全試合スタメン出場、副将として岡本をしっかり支えている。

 チームはここにきて最多貯金15、18日のDeNA戦(東京ドーム)に引き分け以上で優勝マジックが点灯する。4季ぶりのV奪回に向け、いよいよラストスパート。苦しんできた年月の分まで最後まで全力で駆け抜ける。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]