「えっ…4割以上も使用していない!?」チャイルドシート使わない人多すぎ問題発覚! 使用状況全国調査で判明した実態とは

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チャイルドシートは交通事故の被害から幼児を守ります。

 2024年9月6日にJAF(日本自動車連盟)は、自動車に乗車中の6歳未満の子どもを対象に「チャイルドシートの使用状況」と「チャイルドシートの取り付け状況、着座状況」の調査を全国で実施した結果を公表しました。

チャイルドシートは交通事故の被害から幼児を守ります。

 自動車の運転者は、道路交通法第71条の3第3項にてチャイルドシートを使用しない6歳未満の幼児を乗せて運転してはならないと定められています。

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 そのため幼児を自動車に乗せて運転する際は、必ずチャイルドシートを使用しましょう。

 そうした中で、前出のJAFと警察庁は共同で5月11日から5月26日の期間に全国99箇所でチャイルドシート使用状況の調査を実施しました。

 6歳未満の子ども全体の使用率は78.2%(前回比2.2ポイント増)で過去最高となりましたが、チャイルドシートの使用が義務付けられている6歳未満の子どものうち、約5分の1が依然としてチャイルドシートを使用していないという実態が明らかになっています。

 特に5歳児のチャイルドシート使用率は57.9%と最も低く、約4割以上が使用していないことがわかりました。

 また、全国16箇所(8地域)で実施したチャイルドシート取り付け状況調査によると、乳児用・幼児用のチャイルドシートが自動車に正しく(取扱説明書通りに)取り付けられていたのは69.8%で、残りの30.2%は何らかの問題で正しく取り付けられていないことが判明。

 チャイルドシートの取り付けには、ベルト式(安全規則R44)とISO-FIX(新安全規則R129)があります。

 取り付け時のミスケースとして、ベルト式の「腰ベルトの締め付け不足」によるチャイルドシートの固定ミスが最も多く、2番目にISO-FIX型の「サポートレッグの調節不良」による固定ミスが挙げられています。

 同時に実施したチャイルドシート着座状況調査では、44.3%が正しく着座できておらず、着座状況にも課題があることがわかりました。

 乳児・幼児シートにおける着座時のミスユースとして、「ハーネスの締め付け不適正」と「ハーネスの高さ調節間違い」が挙げられています。

 学童用シートにおける着座時のミスケースとしては、「体格不適合」と「座席ベルトのねじれ」が挙げられています。

 チャイルドシートを適正に使用・着座していないと、子どもが怪我をするなど重大な事故につながる可能性があります。

 JAFでは、引き続き子どもの車内での安全を守るため、適正なチャイルドシートの使用に関する啓発活動を積極的に進めていくと発表しています。