19歳・清本美波、武井壮と9H対決!勝負の結果は…?
百獣の王こと武井壮が、プロゴルファーを目指していろいろな経験を積むのがこの企画。今月のゲストは、昨年のプロテストトップ合格の清本美波。9ホール対決と対談のどちらも大いに盛り上がった!
PlayScene1:スタートから3ホールは同スコア
スタートホールは両者ボギーだったが、2、3番はバー。近ごろの武井は、バンカーなどのピンチからでもボギーを打たずにしっかりバーを拾う!
武井 今月のゲストは話題のルーキー清本美波プロですが、わざわざ愛知から来ていただいて申し訳ございません!
清本 武井壮さんとのゴルフと対談ですから。
武井 本当にありがたい。昨年のプロテストトップ合格で、僕も注目している選手が来てくれることに。そして、昨日の昼くらいに「しかも愛知から」と聞いた直後、すぐに練習場に行きました(笑)。なんとかいい勝負ができてよかったです。
清本 いい勝負でしたね。最初のボギーから最後まで(笑)
武井 清本プロのバーディパットが決まらないのをよそに、食らいついた感じで。
清本 入らなすぎでしたが、楽しかったです!
武井 プロテストを1発で、しかもトップで合格し、華々しく女子プロ界に参入しましたが、今はどうですか?
清本 プロテストで私のことを知ってくれた人がたくさんいて、応援してくれるのはとてもありがたいのですが、プロテストでの印象が強いみたいでハードルが上がっちゃっています(笑)
武井 とんでもないスコア出してくるんだろう、と!
清本 はい。でも、まだ出てないんで(笑)
武井 プロのツアーに出てみての感想や手応えは?
清本 めちゃくちゃレベルの違いを感じています。
武井 厳しいプロテストをトップで通過しても、ツアーの上位にいる選手たちとプレーをするとレベルの高さを感じますか?
清本 感じます。今の自分のゴルフでは勝てないな、と。
武井 たとえば、どういうところに?
清本 私は1ラウンドのうちに、しょうもないミスが絶対にどこかで1個はあって、それが3日間、4日間競技になると、3、4打の違いが出てきてしまうんですが、そういうのがないんですよ、プロは。ちゃんと決めたいところは決めてきます。
武井 とくに上位にくるプロたちは、そういうミスがありませんよね。そうなると、自分のゴルフで、明確にここをこうしたい、というテーマがありますか?
清本 圧倒的にパットですね。パットが入っている日はそれなりにスコアになっていて、入らないときはスコアが出ないことが続いています。まさに今日みたいに(笑)
PlayScene2:スーパーショットでイーグルゲット!
4番ホールのパー5。武井の2打目はビンそば1.5メートルにつけるスーパーショット!パットは、本人はミスしたと思ったが、ゆっくりとカップに沈んでイーグルを奪い清本とハイタッチ。武井、2打リード!
PlayScene3:「入りそうで入らない!」バーディパット
清本の惜しいバーディパットが続く。「ひとすじ違い」や「カップを舐めて」入らないのが4度もあってこのリアクション。しかし、武井が7、8番ホールを連続ボギーとしてしまい同スコアで最終ホールへ
PlayScene4:見ごたえのあった勝負の結果はドロー!
同スコアで迎えた最終ホール。ティーショットの方向や番手を慎重に選ぶふたり。武井は2打目をバーディチャンスにつけ、決めれば勝利だったが惜しくも入らず。清本もバーで、勝負はお互いトータル1オーバーの引き分け
武井 ショットよりもパットの1打ですか。
清本 200ヤードも50センチも1打ですが、私の場合、パットの1打ですね。
武井 パットが入れば、ツアーで勝負できるという感覚はあるんですね?
清本 無理、とは思いません。
武井 まだ18歳なのに、あの強豪のなかに入って戦うなんてすごいですよね。いちばん衝撃的な選手は誰でしたか?
清本 青木瀬令奈さんですね。私が午前スタートで、瀬令奈さんが午後スタートの試合のときに、ハーフをついて回ったんですよ。
武井 プレーを生で見たかった?
清本 はい。ボギーがゼロではなかったんですが、そのあとゆっくり獲り返してきますし、ミスしても何事もなかったように全然焦らない。
武井 そうですよね。青木プロってティーショットにまったく欲がないですよね。ポーンと打っていい位置につけて、セカンドも長いクラブでポーンと打ってグリーンにぺタッと乗せてコロコロ~とピンに寄っていって。
清本 ピタッ。はい、ピンまで2メートルみたいな(笑)
武井 セカンドからの距離が長くても簡単にピンに絡めてくる。あれ、なんなんでしょうね?
清本 たぶん経験だと思うんですよ。
武井 今よりもっと飛ばしたい欲は?
清本 あります!ドライバーが平均で250ヤード飛ばせるようになったら自分のゴルフが変わると思います。でも、限界がありますよね。
武井 でも、飛距離は伸びそうですよ。小柄だけど体の使い方次第で、もっと飛ぶ余地はまだまだありそう。
清本 なんでも「まだまだ」だと思っています。プロ生活もスタートしたばかりで慣れないことが多く、試合が2、3週続くと疲れも感じますし。
武井 数カ月前まで女子高生だったのが、いきなりプロ生活を送る劇的変化ですもんね。疲れは体?精神的なこと?
清本 体ですね。移動が大変。ほぼクルマなんですが、自宅が愛知で本州の真ん中なので、本州の北も南も「どうする?クルマで行っちゃう?」となることが多いです。運転するのは父か母なんですけどね。
武井 それは大変だけど、思い出たくさんできそう!将来的な目標や理想もありますか?
清本 オリンピックに出たいです!
武井 お~!じゃあ次のロサンゼルスだ。
清本 そうですね。それまでにやらなくてはいけないこと、達成しなくてはいけないことがたくさんありますが、オリンピック出場が今の自分のなかでの大きな目標です。
武井 まだ18歳ですから30歳まででも、3回チャンスがありますね。海外志向は?
清本 今の実力じゃとても......。日本のトップで活躍し続けたいですね。海外でも戦えるレベルになったと思ったらいずれ。
武井 小柄な日本女子選手も海外で活躍していますから、清本プロも可能性は高いと思います。
清本 日本のレベルは、かなり上がりましたよね。
武井 清本プロはタイガー・ウッズに憧れていて、その理由はスーパースターだからと聞きましたが、清本プロもスーパースターになってください。そして僕は「あの子とハーフで引き分けだったよ」と一生自慢させてください(笑)
清本 はい!今は話題先行かもしれませんが焦ってはいません。これから少しずつ、ひとつずつ目標を叶えていきますね。
いかがでしたか? プロテストをトップ合格した清本プロの今後の活躍が楽しみですね!
清本美波●きよもと・みなみ/2005年生まれ、愛知県出身。153cm。6歳からゴルフをはじめ、昨年、合格3%という狭き門のプロテストをトップで合格。ルーキーイヤーの今シーズンは、レギュラーツアー出場6試合目で予選を通過。ジェイテクト所属。
武井壮●たけい・そう/スポーツ、芸能の枠を超えて活躍するマルチタレント。1月からテレビ東京系列で、新番組「武井壮のゴルフバッグ担いでください」(日曜朝9:30から)をオンエア中。YouTubeにて「ネイティブキャンプpresents武井壮の世界進出」を展開。
●オフィシャルサイトgogotakei.com/
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写真=田中宏幸
協力=日神グループ平川CC