AppleのワイヤレスイヤホンAirPodsに新モデル「AirPods 4」が登場、アクティブノイズキャンセリング機能搭載モデルも
AppleのワイヤレスイヤホンであるAirPodsに、新モデルの「AirPods 4」が登場しました。AirPods 4では、ついにAirPods Proに搭載されていたアクティブノイズキャンセリング機能が搭載されたモデルが登場します。
Apple、AirPods 4を発表、AirPods Pro 2では聴覚の健康をサポートする体験が可能に - Apple (日本)
https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/09/apple-introduces-airpods-4-and-a-hearing-health-experience-with-airpods-pro-2/
AirPods - Apple(日本)
Apple Event - September 9 - YouTube
2024年はAirPodsのラインナップ全体で大きなアップデートが実施されます。
まずは最も安価なエントリーモデルであるAirPodsから。
世界中の人々の耳に自然にフィットする一つの形状を作り出すのは至難の業です。
Appleは最新のモデリングツールを使って画期的なデータセットを構築し、5000万を超える個々のデータを生成。
そして最高に快適な着け心地のAirPodsを生み出すことに成功しています。それがAirPods 4です。
AirPods 4にはH2チップを活かした画期的なテクノロジーが搭載されています。
音質が大きく向上しており、オープンイヤーデザインでありながら、より豊かな低音と透き通るほどクリアな高音を実現しました。
パーソナライズされたされた空間オーディオが機械学習によりさらに進化します。
Siri使用時、「はい」なら首を縦に、「いいえ」なら首を横に振るだけで応答することが可能になります。
どんな環境にいても騒音と声を分離することができるため、周囲のノイズを瞬時に取り除くことが可能です。
ステム部分の感圧センサーを押すだけで曲の再生や一時停止、通話の消音や終了などさまざまな操作が可能。
充電ケースはUSB-Cに対応。
合計再生時間は最大30時間。
さらにアクティブノイズキャンセリングをサポートしたモデルも登場。エントリーモデルのAirPodsでアクティブノイズキャンセリングに対応するのは今回が初です。
アクティブノイズキャンセリング機能を有効にしたり、周囲の環境音を自然な感覚でその通り聞こえてくる外部音取り込みモードを利用したりすることができます。
アダプティブオーディオ機能によって、環境の変化に合わせて自動でノイズ低減を行うことも可能。
会話感知機能により、誰かと話しを始めるとシームレスにメディアの音量を下げてくれます。
さらに充電ケースがワイヤレス充電機能に対応。
また、充電ケースにスピーカーが搭載されたため、「探す」アプリで充電ケースを探すのが楽になります。
AirPods 4の機能をまとめた図が以下。
AirPods 4は通常モデルが129ドル(日本では税込2万1800円)、アクティブノイズキャンセリング搭載モデルが179ドル(税込2万9800円)です。
9月10日から予約注文可能で、発売日は9月20日です。
発表会で流れたAirPods 4の機能をまとめた動画は以下から視聴できます。
Introducing the all-new AirPods 4 | Apple - YouTube
さらに、AirPods Maxにミッドナイト、ブルー、パープル、オレンジ、スターライトといった新色が登場。
これに合わせてAirPods MaxはUSB-C対応になります。
AirPods Maxの販売価格は変わらず549ドル(日本では税込8万4800円)です。
新色は9月10日から予約注文可能で、発売日は9月20日です。
続いてAirPods Proについて。単独商品としてみると、AirPods Proは世界で最も売れているヘッドフォンだそうです。
世界では15億人以上の人々が難聴を抱えています。
過去数年にわたり、Appleは聴覚障害分野において重要な取り組みを進めてきました。
そんな取り組みのひとつとして、Appleは16万人の参加者を対象とした同分野としては最大規模の調査も実施しています。
この調査は聴覚障害の予防、啓発、サポートに焦点を当てたもの。
調査により、3人に1人が聴覚に影響を与えうるレベルの環境騒音に定期的にさらされていることが判明。
そこで、聴覚障害につながるような大きな音にさらされる時間を最小限にするため、AirPodsに聴覚を保護するための機能を追加するとAppleは発表しました。
難聴は多くの場合、徐々に進行するため気づくのが困難です。
実際、アメリカの成人の80%が過去5年間で聴覚検査を受けていないそうです。
そこで、臨床的に実証されたヒアリングチェックをAirPods ProとiPhoneに導入するとAppleは発表しました。
これは自宅で気軽にできる5分間の簡単なチェックで、音量や周波数が異なる一連のトーン信号が聞こえた時に、画面をタップするというものになります。
結果はパーソナライズされた聴力プロファイルに見やすく表示されます。
ヒアリングチェックの結果はプライバシーを安全に守りながら、ヘルスケアアプリに保存されます。
定期的にチェックを受けたり、難聴について調べたり、チェックの結果を医療機関に共有したりすることが可能。
これに加えて、難聴と診断された75%もの人々が、必要な聴力サポートを受けていないことも明らかになっています。
そこで、ヒアリングチェックが終わるとAirPods Proのパーソナライズされたヒアリング補助機能が活躍するようになります。
設定を調整する必要はなく、ヒアリングチェックを実施するのみでヒアリング補助機能が有効になるそうです。
なお、聴覚を守る機能と臨床グレードのヒアリングチェック機能はアメリカ、ドイツ、日本を含む世界の100以上の国と地域で利用可能となる予定です。
AirPods Pro 2のソフトウェアアップデートで利用可能となる聴覚を守る機能およびヒアリングチェック機能について短くまとめた動画も公開されていました。
Hearing Aid feature for AirPods Pro 2 | Apple - YouTube