「一皮むけてほしい」教え子にわいせつ行為で逮捕のサッカー強豪校監督…法廷で語った支離滅裂な主張

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《先輩たちもこんな面白いことやってたよ。お前もやれるでしょ!》

10代の男子部員にわいせつな行為をしたとして不同意わいせつなどの罪に問われているサッカーの名門、修徳中・高校サッカー部元総監督で元教師の吉田拓也被告(30)の公判が9月3日に東京地裁で開かれた。

おぞましき裏の顔

起訴状などによると吉田被告は監督と部員という立場を利用して男子部員を呼び出し、わいせつな行為を行い、その様子をスマホで撮影。上記の言葉などで煽りながら動画を撮影していたという。

「吉田被告は大学時代にアルバイトとして同部の指導に関わるようになり、新卒で監督に就任。低迷していた同部を関東大会優勝、全国大会出場に導くなど指導力には定評があり、選手のスカウト活動も行っていました。オンとオフをはっきりさせ、オフの時には生徒とは仲間や兄弟のような関係だったようです。名将として名をはせた吉田被告ですが、おぞましい裏の顔があったということです」(全国紙司法担当記者)

8月19日と9月3日の公判では被告人質問が行われ、吉田被告は言い訳がましい答弁を繰り返している。

「A〜Dの4人の部員が被害を訴えました。吉田被告は撮影については認めましたが『チーム内で下ネタ動画を撮ることが流行っており、男同士のノリで撮影した』と主張しています」(前出・記者)

弁護士から撮影を始めたきっかけについて問われると、監督就任3年目の時に他校の監督からフィジカル強化の重要性を説かれ、肉体の変化を可視化するために部員の上半身の裸を撮影するようになったと説明。

部員が吉田被告に写真を送信する際、笑わせようと下ネタの写真や動画を送るようなり、部内で下ネタ撮影が流行ったなどと弁明した。そうした少年たちのノリに「自分はアニキ的な存在と思っていた」と吉田被告も参加。下ネタ動画を新入生に見せ、一発芸や裸芸をやらせるようになったという。

堂々と下ネタを話しかけて……

吉田被告は日常的に、

《ちゃんとシゴいてるか?》

などと部員に話しかけていたという。下ネタで部員と打ち解けることができ、裸芸や一発芸は、

「自分をさらけ出して一皮むけてほしいという思いがあった」

と弁明し、

「自分の性欲を満たすためではなく、流れやきっかけがあった」

などと主張した。しかし検察官から、逮捕直後は認めていたが捜査段階で黙秘に切り替えたことについて、「あなた自身はさらけ出してないのでは?」とツッコまれると、オドオドとたじろぐ場面も見られた。

さらに、陰茎の皮をむかせたり、手淫や肛門に指を突っ込んだりするといった動画の内容について追及されると、

「陰茎を洗ってないと言ったり、マスターベーションのやり方が分からないから教えてほしいと言うので、なんとかしてあげたいと思った」

などと主張している。動画内では被害少年たちも笑っており、「面白がってくれていると思った」と回想したがA〜D4人全員が示談の申し出を拒否しているのが現実だ。

性的少年画像100点以上

また吉田被告のタブレットには同性愛の検索履歴が多数残っていた。理由を問われると、

「知人が出演しているという情報を聞いたので仲間内でゴシップを集めていた」

と説明。しかし、検索ワードが「男子中学生お風呂」などだったことから「アナタの知り合いが映っていると思えますか」と追及されている。男性への性的興味については「まったくございません」と否定するも最後には、

若くして役職に就きトップで8年間走り続けてきた。結果が出て周りからチヤホヤされ、自分を客観視することができなかった」

と反省を示す場面もあった。

「スマホからは15人以上の少年の性的画像など100点以上が見つかっています。吉田被告の反省の言葉は量刑を軽くすることが狙いだと思いますが、心証が良くなることはないでしょう」(前出の全国紙司法担当記者)

“裸の王様”にどんな判決が下されるのだろうか──。