国立マンション解体で積水ハウス社長が陳謝 営業外費用10億円計上
「富士山が見えなくなる」などとして、完成間近の今年6月に解体を決めた東京都国立市のマンションをめぐり、積水ハウスは5日、2024年2〜7月期決算で、約10億円の営業外費用を計上したことを明らかにした。
仲井嘉浩社長は5日の会見で、「(建設中止の)決断が遅かったために、さまざまな方にご迷惑をかけた」と陳謝した。
このマンションは「グランドメゾン国立富士見通り」(10階建て、総戸数18戸)。JR国立駅前に延びる富士見通りからの富士山の眺望を阻害するとして、市民らから懸念の声が出て、同社は6月、市に事業の廃止届を出し、現在、解体中だ。
仲井社長は「富士山は日本にとって特別な存在。事業の中止は間違っていないと思う」とも話した。